Obi 3PとHeron Pro 85+とNilas Jacketを個人輸入
作成日: 2013年1月30日
更新日: 2013年2月11日
テントとリュック・サックとダウン・ジャケットを個人輸入
また登山アイテムを個人輸入してしまいました。 タイトルの語句は商品名ですが、今回のアイテムも例に漏れず商品名から実物を推し量ることはできません。 Obi 3PはNEMOのテント、Heron Pro 85+はMammutのリュック・サック、Nilas JacketはMountain Hardwearのダウン・ジャケットです。
当初はPatagoniaかMammutの薄手のダウン・ジャケットが欲しくて海外サイトを物色していました。 やっぱり海外サイトは目を疑うほど安いです。 PatagoniaのMen's Down Sweaterは日本の定価では26,250円ですが、例えばMoosejawだと定価200ドルのところがセールで129.99ドルになっていたりします。 アベノミクスで円安に振れているものの、1ドル=90円換算としても129.99ドルだと約11,699円です。 日本の定価の半額以下です。
ただ、海外サイトの買い物では困ることが2つあります。 1つ目はサイズの品揃えが弱いことです。 欲しいサイズが「Out of Stock」になっていることが多くあります。 PatagoniaとMammutのダウン・ジャケットも欲しいサイズはどのサイトでも在庫切れになっていました。 在庫があるのはXLやXXLなどの超巨漢用だけでした。 物色していたのが12月でクリスマス・シーズンだったということもあるのかも知れません。
2つ目の困りごとはあまりの安さに物欲が刺激され過ぎるということです。 ここでの安さとは日本国内で買った場合と比べてという意味です。 登山用品のカタログを眺めていて「おっ!」と思ったアイテムの値段を見て「この悪党めが!」と言ってしまうことはよくあります。 ところがどっこい、海外サイトの安売りに円高ボンバーが爆裂すると大抵の商品がお祭り価格になってしまいます(日本国内の値付けが不当に高いということもあると思います)。 そのため、今は要らないと思いながらも「セイヤ!セイヤ!」的なお得感からつい買いに走ってしまいます。
今回はPataginia、またはMammutの薄手のダウン・ジャケットに始まったのですが、理性を失った買い物をしてしまいました。 当初の残骸としてMountain Hardwearのダウン・ジャケットが入っているのがせめてもの救いです。 なお、以降の記述では円ドル換算は1ドル=90円、小数点以下四捨五入で計算しています。
商品名 | 日本価格 (定価) |
U.S.価格 (定価) |
購入価格 | 購入場所 |
NEMO Obi 3P | 47,000円 | 469.95ドル (42,296円) |
337.46ドル (30,371円) |
CampSaver |
NEMO Obi 3P Footprint | (未扱い) | 54.95ドル (4,946円) |
37.46ドル (3,371円) |
CampSaver |
NEMO Obi 3P Pawprint | (未扱い) | 64.95ドル (5,846円) |
44.96ドル (4,046円) |
CampSaver |
Mammut Heron Pro 85+ | 48,300円 | 349.95ドル (31,496円) |
269.95ドル (24,296円) |
Sunny Sports |
Mountain Hardwear Nilas Jacket | 53,000円 | 500ドル (45,000円) |
332.49ドル (29,924円) |
Moosejaw |
転送サービスはスピアネットを利用しました。 転送費用は手数料と送料を合わせて90ドルでした。 また、諸税費として関税が5,000円、消費税が3,000円かかりました。
NEMO Obi 3P
NEMO Obi 3PはCampSaverというサイトで購入しました。 CampSaverは個人輸入・海外通販のブログやサイトでよく紹介されていたネット・ショップだったので、初めてでしたが利用しました。 NEMO Obi 3Pが一番安かったのがココで、Backcountory.comは20%引きのところをCampSaverは25%引きでした。
NEMOはイワタニ・プリズムが日本での代理店になっています。 日本価格(定価)は47,000円なのでアホらしく思いますが、正規代理店を経て購入したNEMOのテントは壊れた時に有償修理をしてくれるそうです。 それは大きな利点ですが、それにしても円高なのに価格設定が高過ぎます。
注文は何の変哲もなく終わってしまいました。 Backcountory.comやMoosejawでは初めての利用時にクレジット・カードの確認手続き(小額課金)がありましたが、CampSaverではそんな手続きはありませんでした。
少し気になった点は注文から発送までに時間がかかったことです。 注文時は「In Stock(在庫あり)」と表示されていて、12月25日の注文で即日注文確認メールが届きました。 しかし、発送メールが届いたのは12月29日でした。 今まで利用したサイトではどこも即日発送だったので、何かの理由で注文がキャンセルされるのではないかと少しドキドキしました。 クリスマスの時期だったので忙しかったのかも知れません。
あと、CampSaverは400ドル以上の利用で日本へ無料発送してくれます。 今回はObi 3P本体の他にアクセサリーのFootprintとPawprintを一緒に注文したので合計419.88ドルとなり、日本無料発送の対象でした。 しかし、日本への無料発送は利用しませんでした。 というのも、無料発送の場合の配送業者がUSPSになっていて、USPSは荷物の紛失トラブルが多いという書き込みをよく見かけるので大事を取って避けました。
Mammut Heron Pro 85+
Mammut Heron Pro 85+はSunny Sportsというサイトで購入しました。 このサイトも個人輸入の実績が確認できたので利用しました。
Heron Pro 85+自体はほぼ衝動買いです。 ダウン・ジャケットを色々なサイトで検索しているとSunny SportsでHeron Pro 85+が安売りされているのが目に留まりました。 ダウン・ジャケットを探しているのにどうして全く関係のないビッグ・サイズのリュック・サックが目に留まったのか、今でも記憶が定かではありません。
Mammutがヨーロッパ(スイス)のメーカーとあってかアメリカのサイトではMammutの品揃えが弱いです。 Mammutの商品の中でもHeron Pro 85+はマイナーな部類に入ると思います。 そのHeron Pro 85+がSunny Sportsで安売りされていた理由は定かではありません。 定かではないことが重なって購入に至ったのですが、奥さんにこの衝動買いがバレた時の光景は定かにイメージできます。
安売りと言ってもU.S.価格(定価)の349.95ドル(31,496円)に対して269.95ドル(24,296円)なので、値引きは20%強です。 ビックリする程の安売りではありません。 しかし、日本価格(定価)の48,300円と比べると半額です。 半額というのは凄いです。 Mammutの場合は他のブランドと比べて日本価格が高めに設定されているので、大きな価格差になったのでしょう。
Sunny Sportsの注文も何の変哲もなく終わってしまいました。 CampSaverと同じく初めての利用でしたがクレジット・カードの確認手続きなどはありませんでした。 こちらもクリスマス時期の注文でしたが、注文の翌々日には発送メールが届きました。
Mountain Hardwear Nilas Jacket
最後のMountain Hardwear Nilas Jacketは以前に利用したことのあるMoosejawで購入しました。 未だに「Moosejaw」を何て呼んだら良いのか分かりません。
このNilas JacketはMountain Hardwearの2012 Fallカタログを見た時に「おっ!」と思った商品でした。 でも、日本価格が53,000円で「おぺぺ!」となっていました。 当初、Nilas Jacketは選択肢にありませんでした。 しかし、PatagoniaとMammutのダウン・ジャケットのサイズがなかったので、どんなもんかと探してみるとMoosejawで安売りされているのを発見してしまったのでした。
MoosejawではU.S.価格が500ドル(45,000円)のところを349.99ドル(31,499円)で売られていました。 約30%引きなのでお買い得です。 更にダメ元で入力したクーポン・コードのお陰で17.50ドル(1,575円)安くなりました。 アメリカにはクーポン・コードをシェアというか教え合うというか晒すサイトが沢山あって、とあるサイトに書かれていたクーポン・コードを入力すると有効に値引きされました。 とあると言っても「Moosejaw coupon」でGoogle検索して最初にヒットしたサイト(Saving-Center)に書かれていたものなので大層な話ではありません。
ちなみに、Moosejawでは私が買ったShark色よりオレンジ色の方が安かったです。 オレンジ色は50ドル安い299.99ドル(26,999円)でした。
このNilas Jacketは試着というか現物を見られなかったのが残念でした。 神戸にあるMountain Hardwear取扱店に行ってみたものの足を運んだ2店舗ともNilas Jacketを置いていませんでした。 サイズは気合いでMを選んだら正解でした。 しかし、着用するとマシュマロマンになるタイプのダウン・ジャケットでした。 着心地最高、防寒性最高、耐風性最高(マジで凄い!)、でもマシュマロマンになってしまうのです。 改めてアパレルは現物を見てから注文するのが良いと思いました。
あと、Moosejawの注文も変哲ありませんでした。 前回利用したクレジット・カードから番号が変わっていたのですが、再度の確認手続きなどはありませんでした。
海外転送サービス
今回も海外転送サービスはスピアネットを利用しました。 転送費用90ドルの内訳は転送手数料21ドル、送料64ドル(重量7.85kg)、特別カスタムBOX料5ドルでした。 日本への発送は「宅配(日本通運)」を選択しました。 転送手数料21ドルの内訳は3荷物同梱なので、1荷物目が9ドル、2荷物目が追加で6ドル、3荷物目が更に追加で6ドルという勘定です。 特別カスタムBOX料はデカイ箱を使うのでということでした。 Mammut Heron Pro 85+がデカかったのでしょう。
信頼・安心のスピアネットですが、今回は少し躓いたことがありました。 Mammut Heron Pro 85+はSunny Sportsで注文しました。 配送業者のUPSの荷物追跡システムではスピアネットに「到着済み」となっているものの、スピアネットからの荷物到着連絡が来ませんでした。 5日待っても連絡は来ず、スピアネットのFAQに「そういう場合は問い合わせるべし」とあったので問い合わせフォームから問い合わせました。
スピアネットへの問い合わせ
お世話になっております。
Sunny Sportsで注文した荷物の状況が「未到着」となっていますが、UPSのTracking Informationでは「Delivered」となっています。
到着状況をご確認頂けないでしょうか?
UPSのTracking Codeは「XXXX」です。
以上、よろしくお願い致します。
スピアネットからの回答
ご利用ありがとうございます。スピアネットです。
お問い合わせの件、大変申し訳ございませんでした。
お荷物は確かに到着しており、検品が済んだのですが、その際、データの更新がなされていなかったためにデータ上到着表示になっておりませんでした。
ただ今お荷物が倉庫内にあることを確認し、ステイタスを到着済みとさせていただきました。
よろしくお願い致します。
スピアネットからは直ぐに回答がありました。 簡潔、明快な素晴らしい遣り取りです。 人間のやることなので間違いは起こります。 間違いが起こった時の対応が大切で、その点はさすが信頼・安心のスピアネットでした。
到着した荷物
スピアネットから転送された荷物です。 1月16日に転送依頼を行い、17日に費用見積もり連絡がメールで届きました。 即日カードで費用を決済すると、翌18日に発送連絡が来ました。 18日にカルフォルニアのサンフランシスコを飛び立ち、22日に神戸の我が家に到着しました。
毎度思うのですが箱がとても綺麗です。 ほとんど汚れておらず、海外を渡ってきたとは思えません。 サンフランシスコから日本国内までの運送業者は前回と同じく日通航空でした。
箱の中の梱包も丁寧でした。 ワイルドなAmazon.comと対称的にスピアネットの梱包は日本的です。 今回は見積もりにサイズの大きな特別カスタムBOX(5ドル)を使うとあったので少しビビっていました(奥さんから「何を買ったの!」と必要以上に詮索されないようにするための警戒です)。 実物の箱の大きさは常識の範囲内だったので「海外からの荷物やから梱包材が詰まってるんやろう」とうそぶいて難を逃れました。
諸税費が予想以上に高くて驚きました。 関税が5,000円、消費税が3,000円です。 最初は間違いじゃないかと思いましたが、計算すると妥当な額でした。
ざっと計算すると、商品代金合計は1022.32ドルなので日本円にして92,009円です。 個人輸入なので個人用品特例(掛け率60%)が適用され、課税対象額は92,009円×0.6で55,205円となります。 課税対象額の総額が10万以下の55,205円なので簡易税率のどれかの税率が適用されているはずです。 アパレルなら10%、プラスチック製品・家具・玩具なら3%、その他のものなら5%です。 仮に全てアパレルの簡易税率10%が適用されたとすると、55,205円×10%で5,520円です。 消費税は92,209円に0.05をかけると4,610円です。 ドル円の計算レートの影響も受けると今回はそんなところだったのでしょう。
ブツ一式です。 並べてみるとNEMOのテントが際だって小さく見えます。 さすが登山用テントだけあってコンパクトにまとまっています。 対してMammut Heron Pro 85+は85リットルのサイズにしてはそれほど大きく見えません。 85リットルはハッタリなのでしょうか。 Heron Proの使用感は改めてチェケラしようと思います。
NEMO Obi 3PとFootprint、Pawprintです。 CampSaverの運送業者だったUPSの計量によると3つで3.45kg(7.6lbs)でした。 登山用軽量テントであるものの3人用という位置付けなのでそこそこ重さがあります。 登山では荷物は軽ければ軽い方が良いのですが、個人輸入でも重くなると送料が高くなるので軽い方が良いです。
Mammut Heron Pro 85+です。 大き過ぎると「こんなリュック何に使うのよ!」というお叱りを受けますし、あまり大きくないと「他のリュックとどう違うのよ!」と詰問されてしまいます。 まだしっかり比べていませんが、このHeron Pro 85+は後者の予感がします。 予想していたほど大きくありませんでした。
最後はMountain Hardwear Nilas Jacketです。 着るとマシュマロマンになれることは上述しました。 もう1つ残念だったのがチン・ガードというか首もとのチャックが鼻辺りまで上がって来るようになっています。 山ではそれで良いのですが、街ではそんなことはできません。 かといってチャックを降ろすと首もとの開き具合がブサイクになってしまいます。 そもそもこのダウン・ジャケットは街で着ることなんて考えてはいけないのでしょうね。
開いたところです。 左側に大きめの内ポケットが付いています。 画像では裏地の色がサーモン・ピンクに見えますが、実物は綺麗なオレンジ色です。 裏地は肌触りが良くて、ダウン・ジャケット特有のあの着た瞬間の冷たい感をあまり感じません。 しっとりした感じの素材になっています。
表地のアップです。 色はBlackではなくてShark(鮫)というだけあって濃いチャコール・グレーをしています。 表面はツルツルとした素材にはなっておらず、小さな格子が入ったものになっています。
あと、音が結構出ます。 生地が擦れ合った時は大丈夫ですが、腕を曲げたりすると表地からガサガサと音が出ます。 ゴワついているというか少し堅い感じの生地だからでしょう。 これは着ているうちに生地が柔らかくなり、ダウンもヘタることによって改善されると思います。
久しぶりの個人輸入でした。 今回は合計するとそこそこの額になったのでとても個人輸入の旨味が出ました。 そもそも必要なものだったのかどうかという話もありますが、個人輸入万歳です。
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