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Amazon.comからSCARPAの登山靴を個人輸入

作成日: 2012年8月18日
更新日: 2012年9月23日

SCARPA Kinesis Pro GTXと円高

SCARPA Kinesis Pro GTXの画像

登山靴が必要になりました。 ネチネチと検討した結果、SCARPA Kinesis Pro GTXを買いました。 そのネチネチの重要項目の一つに円高の享受を考えていました。 というのも、登山用品店で売っている登山靴のほとんどが海外メーカー製なのですが、これがまた微妙にお高いのです。 「いいね!」と思った靴はまず3万円以上します。

しかし、私は知っているのです。 今は円高であること、世界はインターネットで革命済みであること、気合いがあれば何でもできることをです。 SCARPAはイタリアのメーカーで、日本ではロストアローという会社が代理店となって展開しています。 そのロストアローのKinesis Pro GTXの値付けは37,800円です。 一方のSCARPA本体の値付けは299ドルです。 299ドルは「1ドル=80円換算」で23,920円です。 この日本価格の37,800円と海外価格の23,920円、笑えてきます。

冒頭のネチネチの行で書いた「円高の享受」ですが、具体的には海外サイトで購入できる靴だけを選択肢に入れて靴選びをしました。 そうすれば、日本では欲しくても高くて買う気になれない靴でも有効射程範囲に入ってきます。 ネットでコツコツ調べて候補リストを作り、店頭で現物確認や試着をし(お店には申し訳ないのですが)、最終的に選んだのがSCARPA Kinesis Pro GTXでした。

Amazon.comで調達

Amazon.comのロゴの画像

今回、SCARPA Kinesis Pro GTXを調達したのはAmazon.comです。 co.jpではなくてcomです。 ロゴを見ると、co.jpちゃんよりcomちゃんの方がニヤついているような気がします。

そのAmazon.comですが、Amazon.comの倉庫から直接発送される商品のほとんどは日本に発送してくれます。 SCARPA Kinesis Pro GTXも日本に発送してくれる商品です。 Amazon.comで海外発送する場合、以下の点が優れています。

  • Amazon.comから日本の配送先まで直接送ってくれる(転送サービスを使わなくて良い)。
  • 配送料が安い。

それと、Amazon.comで注文してみた結果を鑑みて、考慮点・注意点を挙げると以下です。 詳しくは後にありますが、Amazon.comではこの2点を意識しておけば大丈夫でしょう。

  • (革製登山靴の場合)Amazon.comに8,000円程度の関税を事前徴収される。
  • 配送オプションは「Amazon Global Priority Shipping(average 2-4 days)」を選択する。

Amazon.comではKinesis Pro GTXが27.28ドル引きで売られていました。 商品自体は271.72ドルになるので、「1ドル=80円換算」だと約21,738円です。 37,800円と21,738円、笑いが止まりません。

Amazon.comでの注文方法

Amazon.comでの注文方法は先達、諸兄の皆々様により手引き、解説されたものがネットに沢山あります。 それを見ながらやれば大丈夫です。 私もそれを見ながらやりました。 ただ、情報はいくつあっても困らないでしょうから、私も一つ加えておきます。

Kinesis Pro GTXのAmazon.com注文画面の画像

Amazon.comでも注文の流れはAmazon.co.jpと変わりません。 見た目や操作感が統一されているので、英語を読まなくてもco.jpと同じノリでクリックしていけば注文できてしまいます。

まずは商品の検索です。 SCARPA Kinesis Pro GTXは「Kinesis」で検索すると見つかりました。 定価が299ドルのところを9%引きで271.72ドルでした。

次はサイズを選んでカートに入れるだけです。 店頭でユーロ・サイズ43を試着したらジャスト・サイズでゆとりがなかったので、一つ大きい43.5を注文しました。 私はいつも27.5cmから28.0cmの靴を買っています。 Kinesis Pro GTXは厚めの靴下を履いてユーロ・サイズ43.5(28.5cm)が良い感じでした。

Amazon.comの住所入力の画像

カートに商品を入れ、クリックしていくと住所を入力する画面に進みます。 この住所は最終的に日本で商品を配達する日本人が分かるように記入しておけば大丈夫です。 つまり、神戸市を「Kobe city」と書いても「Kobe-shi」と書いてもどちらでも良いということです。

日本の住所例を「〒650-0999 兵庫県神戸市中央区中央町1丁目1-1 中央アパート101号」とします。 その場合、Address Line1は「Chuo-ku, Chuo-chou」、Address Line2は「Chuo-apart 101, 1-1-1」です。 Cityは「Kobe-shi」、State/Province/Regionは「Hyogo」、ZIPに「650-0999」と入力します。

Countryはリストから「Japan」を選択します。 Phone Numberは「XXX-XXXX-XXXX」なら「XXX-XXXX-XXXX」とそのまま書いてしまって大丈夫です。 日本での宛名にそのまま印刷されるので、0やら+やら国番号やらを付けなくても大丈夫です。

Address Typeは「Residential(自宅)」を選択します。 Security Access Codeは空白のままで構いません。 「Is this address also your billing address〜?」は「請求書の送付先住所は入力した住所と同じか?」と聞いています。 同じで良ければ「Yes」を選択して、Continueをクリックします。

Amazon.comの配送オプションの画像1

次の「Review Your Order」が最終注文確認画面です。 ここで配送方法の指定と最終金額の確認をします。 まずは配送方法の指定です。

画像で赤く囲っている「Choose a shipping speed」の箇所で配送方法を指定します。

Amazon.comの配送オプションの画像2

ここは「Amazon Global Priority Shipping(average 2-4 days)」を選択することを強くお勧めします。 詳しくは後述しますが、私はケチって上段の「Amazon Global Expedited Shipping(averages 8-16)」を選んだら到着までに23日かかりました!

「Priority Shipping」の実績情報は持ち合わせていないのですが、少なくとも「Expedited Shipping」より早いはずです。 送料は安い方の「Expedited Shipping」が986円、高い方の「Priority Shipping」が1,357円でした。 私は後からこの約400円をケチったことを後悔しました。

Amazon.comの最終金額の画像

最終金額の確認です。 配送方法の選択と同じ「Review Your Order」画面の右側に表示されます。 これもAmazon.co.jpと同じです。 円とドルの表示は「Switch currency」をクリックすれば切り替えられます。 画像では円での表示になっています。

ここではもう一つ重要な事項があります。 商品代金と送料の他に「Import Fees Deposit」として8,525円が計上されています。 これは日本が課す関税の前払いで、Amazon.comが事前徴収して実際の通関手続きで余った分を後日返金する仕組みになっています。 個人輸入であっても革靴の関税は4,000〜6,000円程度徴収されるようです。 この時代になっても革靴に関税ってアホらしいです。 なお、手違いで全額返金された例などもあるようなので、具体的にどれだけ返金されたかは後日お伝えします。

「Place your order in JPY」をクリックすると注文確定です。 私は「place」という単語を動詞で使うことに馴染みがなかったのですが、「(注文を)発行する」という意味があるようです。 以降に買い物をした他の海外サイト(アメリカ)でも「place」という単語がよく使われていました。

Amazon.comの注文確定の画像

注文を確定させるとこの画面が表示されます。 英語・日本語の違いはありますが、こちらもAmazon.co.jpと同じです。 それと同時に登録したメール・アドレスに「Your Order with Amazon.com」というメールが来ます。 Amazon.co.jpで言うところの「Amazon.co.jp ご注文の確認」メールです。 以上で注文手続きは終わります。

ということで、 SCARPA Kinesis Pro GTXは31,881円で購入となりました。 「Import Fees Deposit」がいくらか返ってくるとして、最終的には30,000円を少し切る程度でしょう。 日本価格が37,800円なので、笑いは止まりましたがニヤニヤせずにはいられません。

荷物の照会

注文した瞬間から早く商品が到着しないかとイライラしてしまうのがネット・ショッピングの嫌なところです。 その点、Amazonプライムやあす楽は消費者心理を良く理解したサービスだと思います。

Amazon.comの発送通知メールの画像

注文の翌日に「Your Amazon.com order of "Scarpa Men's Kinesis Pro G..." has shipped!」のメールが来ました。 Amazon.co.jpの「Amazon.co.jp ご注文の発送」メールと同じものです。 注文の翌日に発送なので、comちゃんもco.jpに負けず劣らず速いです。

メールの本文には「Shipping Confirmination」と題されています。 「Your estimated delivery date(配達予定日)」が記されていて、予定では発送日からちょうど10日後になっていました。 1,000円弱の送料で海を越えて10日で着けば速いというものです。 それとは別に「Track Your Package」というボタンがあって、そのボタンをクリックすると詳細な配達状況を確認するページ(Shipment Tracking)へジャンプします。

Amazon.comの配送状況確認画面の画像

「Shipment Tracking」のページでは配送業者(Ship Carrier)や荷物番号(Tracking Number)、発送日(Shipment Date)が記載されています。

画像で「Status」が「Delivered」となっているのは荷物到着後に画像をキャプチャーしたためです。 配送中の状態では「Shipping」となっています。

DHL Globalmail Trackingの照会画面の画像

私の注文時は「Ship Carrier」が「DHL Global Mail」でした。 DHL Global Mailの場合、DHL Globalmail Trackingのサイトで「Tracking Number」を入力すると荷物の状況を確認できます。

DHL.comやDHL日本にも荷物照会のフォームがありますが、そちらからでは照会ができません。 DHL Global MailのTracking Numberを入力しても「No result found for your DHL query.」、「現在、システム上に情報がありません。」となってしまいます。 通常便とGlobal Mailはシステム的に別物扱いされているようですが、最初は配送事故でも起きたのではないかとドキドキしてしまいました。

DHL Globalmail Trackingの照会結果の画像

しかし、本当にドキドキするのはここからでした。 「Estimated delivery date(配達予定日)」を過ぎても荷物が届きません。

「Your Amazon.com order of "Scarpa Men's Kinesis Pro G..." has shipped!」のメールが来てから2週間が経ちます。 DHLのGlobalmail Trackingの情報も最後に「OUTBOUND TRANSPORTATION(海外向け輸送)」と書かれたきり、一向に更新がありません。

「Delivery Partner」に表示される番号は日本現地で荷物を配達する業者の荷物番号です。 番号だけではどの業者か分からないので、佐川急便やヤマト運輸の荷物問い合わせサイトで当てずっぽうに照会していくと、ヤマト運輸に荷物データがありました。

ヤマト運輸の照会画面の画像

ヤマト運輸の荷物問い合わせの情報もDHLのGlobalmail Trackingの情報と同じようなところで止まったままです。 ダメ元でヤマト運輸のサービスセンターに電話してみましたが、ダメでした。 ヤマト運輸でもお客様と同じ情報しか持っておらず、荷物がこちらに到着するのを待っている状態だということでした。

ヤマト運輸がそう言うのであれば仕方がありません。 DHLはかのドイツの企業です。 船便なのか航空便なのか分かりませんが、DHLの印象は悪くなりました。

Amazon.comに問い合わせ

Amazon.comのトップ・ページの画像

一度気になり出すと気になり続けるものです。 得意のダメ元でAmazon.comに状況を問い合わせました。

問い合わせ方法はAmazon.co.jpと同じでした。 まず、どのページの上部にある「Help」をクリックします。

Amazon.comのSelf-Serviceページの画像

「Help」のページの一番右側に「Self-Service」という欄があります。 その「Self-Service」欄の下側にある「Contact Us」というボタンをクリックすると問い合わせページへ進むことができます。

「Self-Service」にあるメニューもco.jpと大体同じです。 ちなみに、co.jpだと「Self-Service」の文言は「注文・アカウントの管理」、「Contact Us」は「カスタマサービスに連絡」となっています。 この辺りは単純に直訳したのではなくて、日本のショッピング・サイトに即した訳があてがわれています。

それにしてもAmzonではメニューや操作感がグローバルで統一されています。 co.jpで買い物慣れていればいるほど、comでも違和感少なく買い物ができてしまいます。 というより、co.jpが良くできていると感じます。 comとの統一を保ちながらも文言などが見事にローカライズされていて、日本に上手く馴染んでいます。

Amazon.comの問い合わせページの画像1

「Contact Us」で問い合わせ対象の商品を選んだり、問い合わせ方法を選んだりします。 1つ目の「What can we help you with?」では注文済み商品に対する問い合わせなので、「An order I placed」を選択します。 そして、問い合わせる商品にチェックを入れます。

2つ目の「Tell us more about your issue」では問い合わせ内容を絞り込みます。 商品が届かないことに対する問い合わせなので、「Select an issue」に「Where's my stuff?(私のブツはどこですか?)」、「Select issue details」に「Shipment is late(配送が遅い)」を選択します。

3つ目の「How would you like to contact us?」では問い合わせ方法として「send us an e-mail(メール)」をクリックします。 ここでのメールはWebのフォーム上に本文を入力するタイプで、メール・ソフトからメールを送信するものではありません。

Amazon.comの問い合わせページの画像2

続いて「E-mail Amazon.com Customer Service」で問い合わせるメールの本文をWebのフォームに記入します。

「Account」の箇所にはアカウント情報に登録されている自身の名前や送信元(Amazon.comからの返信先)のメール・アドレスが自動的に入ります。

問い合わせ対象の商品情報も前ページで選択したものが送られるので、本文でわざわざ注文番号や商品名を書き記す必要はありません。 こういうところはさすがWebショッピングの本家本元だけあってとても良くできていると感じます。 楽天も見習って欲しいです。

あとは画像の通り問い合わせ文章を入力して「Send E-mail」をクリックします。

Amazon.comの問い合わせページの画像3

無事に送信できると「Thank you! Your e-mail has been sent.」と表示されます。 「12時間以内に回答する」となっているところが心強いです。

私が送信した文章をサンプルとして記載しておきます。 「date(month day, year」の箇所は2012年8月18日なら「date(Aug 18, 2012)」という風に読み替えてください。

サンプル文章
My order's estimated arrival date(month day, year) has passed.
But I have not receive it.
Could you check my order's shipment?
And please let me know the situation.
Thanks for your help.

Yamada Taro
sample@sample.com


サンプル文章の意訳
注文の配達予定日(年月日)が過ぎました。
でも、まだ注文の品を受け取っていません。
私の注文の発送を確認して頂けないでしょうか?
そして状況を知らせてください。
よろしくお願いします。

(名前)
(メール・アドレス)

問い合わせ後、しっかり12時間以内に返事のメールが来ました。 配送状況については「もうちょっと待ってみてくれ」というものでした。 それとは別にプチ・サプライズがあって、なんと遅れたお詫びに送料を返金するということでした。 Amazon.comが日本のネット商慣習にはないそのような手続きをすることには驚きました。 ただ、そんなことより早く荷物を届けてくれというのが正直な気持ちでした。 だって、送料と言っても1,000円以下ですし・・・。

参考までにAmazon.comからの返事も載せておきます。 なお、フィードバック用のリンクなどは取り除いています。

カスタマーサポートの返事
Hello,

I'm sorry to hear your Scarpa Men's Kinesis Pro Gtx Hiking Boot didn't arrive by the estimated delivery date of July 27.

In my experience, late packages arrive not long after the estimated delivery date. Please wait until August 15, before requesting a refund or replacement. Otherwise, you might have to deal with returning a package.

I understand that waiting for additional days can be frustrating but based on our historical knowledge of delivery times to Japan; majority of the packages will reach before a replacement order would.

To compensate for the delay, I've issued a refund in the amount of your shipping charges in the amount of $11.98 to your Visa card. Once processed, you'll be able to see the refund request here:

We are happy to provide tracking information for our customers if possible, but packages shipped internationally are sent to the carrier's nearest regional shipping hub and then delivered to customers by their local postal authorities. Tracking and delivery confirmation is only available if the carrier provides it to Amazon.com.

When your order does arrive there's no need to contact us. However, if you haven't received it by August 15, please let us know through the link below and we'll be happy to get a refund or replacement for you.

I hope this helps. We look forward to seeing you again soon.
Thank you for your inquiry. Did I solve your problem?

Best Regards,

Amazon.com
Your feedback is helping us build Earth's Most Customer-Centric Company.


カスタマーサポートの返事の意訳
こんにちは。

あなたのSCARPAが配達予定日の7月27日を過ぎても届かないということを聞いて申し訳なく思います。

私の経験では、遅れている荷物が配達予定日よりかなり後になって届くということはありません。 キャンセルや交換手続きをする前に8月15日まで待ってみてください。 状況によっては、あなたは荷物の返品手続きが必要になってくる可能性もあります。

更に待たされることによってイライラが募ることは分かりますが、我々のこれまでの日本向け発送の経験によると、大多数の荷物が交換手続き前に届いています。

到着遅延を補償するために、送料の11.98ドルをあなたのVISAカードに返金します。 手続きが進むと、あなたはこちらから返金処理を確認することができます。

可能であれば我々はお客様に荷物の配達状況をお伝えするのですが、国際便で配送される荷物は運送業者の最寄りの集積基地に送られ、それから地元業者によってお客様の元へ届けられます。 配達状況はその運送業者がアマゾンに提供した場合にだけ手に入ります。

(この遣り取りがあったからといって)注文した品が届いた時、我々に知らせる必要はありません。 しかしながら、もし8月15日になっても荷物を受け取っていなければ、以下のリンクから我々に知らせて頂ければ返金または交換手続きをします。

このヘルプが役立てば幸いです。 またお会いできることを楽しみにしています。
問い合わせありがとうございます。 問題は解決できましたか?

敬具

Amazon.com
あなたのフィードバックは我々が地球上で最も顧客志向の会社を築く手助けとなります。

SCARPA Kinesis Pro GTXが到着

Amazon.comへの問い合わせから3日後に商品が届きました。 結果的には気長に待てば良かったという話でした。 それはそれとして、Amazon.comへの問い合わせは良い経験になりました。

Amazon.comからの段ボールの画像

荷物はヤマト運輸の宅急便で届きました。 関税はAmazon.comで事前支払いしているので、荷物の受け取りはハンコを押すだけでした。 Amazon.com以外の通常の個人輸入で関税後払いとなる場合、関税を立て替えてくれる運送業者に代金引換で支払う形となります。

梱包で使われていた箱はAmazon.co.jpのようなオリジナルではなくて、Amazon.comのシールが貼ってあるだけのものでした。 外観もあっさりで、この箱が海外から輸送されてきたようには見えません。

Amazon.comの梱包の画像

箱を開けたところです。 梱包材は使われておらず、SCARPAの商品の箱がそのままドーンと入っているだけでした。 AmazonはAmazonでもcomの方はさすがアメリカンという感じでワイルドです。

Amazon.co.jpに限らず日本は明らかに過剰包装だと思っているので、このようなアメリカン梱包で構いません。 梱包にはそれぞれの企業(ショップ)や国柄が出ているようで興味を持って見ているとなかなか面白いです。

SCARPA Kinesis Pro GTXの梱包の画像

さあ、いよいよ待ちに待ったSCARPA Kinesis Pro GTXの登場です! たかが靴一足とはいえ感慨深い買い物でした。 ネチネチとした検討から現地確認、DHLによるジラし攻撃やAmazon.comとの遣り取りもありました。 全てが走馬燈のように思い出されます。 それでも日本価格が37,800円のところを30,895円(送料986円調整済み)です。 関税を多めに支払っている分が返金される見込みなので、それを考えると笑えてきます。 なにより、自分で小売市場(卸)が円高を消費者へ還元していないことに対抗できたのが嬉しかったです。

SCARPA Kinesis Pro GTXの踵の画像

箱から取り出して見た踵(かかと)です。 箱の中で揺さぶられたのでしょう。 かわいいKinesisちゃんのゴム素材の箇所が少し擦れてしまっています。 1回履けば傷だらけになるので、多少の擦れはどうでも良いです。 どうでも良いと書きながらも、事例としてレポートはしておきます。

SCARPA Kinesis Pro GTXを履いた画像

履いたところです。 一番ドキドキしていたサイズ感も思った通りで大丈夫でした。 見た目はWebサイトの商品紹介画像で見るよりも丸っこい印象を受けます。 この手の登山靴はどれも同じなんでしょうけども、もう少しシャープなデザインだったら格好良いのになと思います。 あと、Kinesis Pro GTXで気に入っているディテールは横から見たアウトソールの踵の部分がギザギザになっていないところです。 このカテゴリーの約6割の登山靴が近未来的なというかクソダサイ感じのギザギザの意匠があります。 それが格好悪くて受け入れ難かったのですが、Kinesis Pro GTXにはありません。

SCARPA Kinesis Pro GTXのベロ部分の画像

靴紐を解いたところです。 画像で紐がかかっているパーツがとても優れています。 ローラー・ベアリングやボール・ベアリングと呼ばれるようですが、これのお陰でスムーズに紐を締め上げることができます。 厚手の革靴なので紐を締め難いところをこの機構が良く補っています。 普通のスニーカーなんかでもこれを付けて欲しいと思うくらい紐を締め易いです。

その上部のスピードレースはたいていの靴に標準装備でしょうけども、くるぶし上まである靴ではこれがないと厳しいです。 靴を履いたり脱いだりする度に靴紐をチマチマ穴に通すなんて辛過ぎます。 米軍の軍靴で初めて採用されたとかっていう話ですが、発明した人は天才です。

Import Fees Depositのその後

その連絡は唐突にやって来ました。 配達から1ヶ月が過ぎても何の音沙汰がないので、また例の方法で問い合わせでもしてみようかなと考えていたところでした。 なんとなんと、Import Fees Depositとして事前徴収されていた8,525円は全額返金されました! 訳は分かりませんが、Amazon.comありがとうです。 そういうことで、最終的にはSCARPA Kinesis Pro GTXを22,370円で手に入れることができたのでした! 日本価格の37,800円に対して22,370円で購入なので、15,430円も節約することができました。 しつこいですが、これが強烈な円高の実情です。[2012年9月23日追記]

Amazon.comからの返金連絡
Hello,

We're writing to let you know we processed your refund of JPY8,525 for your Order XXX-XXXXXXX-XXXXXXX.

This refund is for the following item(s):

Item: Scarpa Men's Kinesis Pro Gtx Hiking Boot,Ebony,43.5 EU/10 M US
Quantity: 1
ASIN: B005LCP034
Reason for refund: Export fee reduced

Here's the breakdown of your refund for this item:

Import Fee Deposit Refund: JPY8,525

We'll apply your refund to the following payment method(s):

Visa Credit Card [expiring on XX/XXXX]: JPY8,525

We've processed a refund for the above order in the amount of JPY8,525. The refund should appear on your account in 2-3 days if issued to a credit card.
Refunds issued to a bank account typically take 7-10 days to reflect on the account balance.

Have questions about our refund policy?
Visit our Help section for more information:
http://www.amazon.com/refunds

We look forward to seeing you again soon.

Sincerely,

Amazon.com
We're Building Earth's Most Customer-Centric Company


Amazon.comからの返金連絡の意訳
こんにちは。

あなたのXXX-XXXXXXX-XXXXXXXの注文について、日本円で8,525円の返金手続きをしたことをお知らせします。

この返金は以下の商品に対して行われます。

商品:Scarpa Men's Kinesis Pro Gtx Hiking Boot,Ebony,43.5 EU/10 M US
数量:1
ASIN(Amazon Standard Identification Number):B005LCP034
返金理由:関税の減額

この商品に関する返金の詳細です。

関税前払い金の返金:8,525円

以下の支払い方法で返金を行います。

Visaクレジット・カード [有効期限 XX/XXXX]:8,525円

上記注文の8,525円の返金手続きを行いました。 クレジット・カードに対して行われる場合、あなたのアカウントに返金が表示されるのに2〜3日かかります。
銀行口座に対して行われる場合、あなたの銀行口座に返金が反映されるのに通常7〜10日かかります。

返金ポリシーに関して質問がありますか?
より詳細な情報はヘルプで確認してください。
http://www.amazon.com/refunds

またお会いできることを楽しみにしています。

敬具

Amazon.com
我々は地球上で最も顧客志向な会社を構築中です。

最後に

思いの外、長くなってしまいました。 実際の注文はもっと簡単でちゃっちゃと終わるので楽勝です。 今は本当に円高なので、海外製製品は日本で買うより個人輸入する方が断然お得です。 これからもバシバシやっていこうと思います。

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更新履歴

更新日 更新内容
2012年8月18日 新規作成
2012年9月23日 「Import Fees Depositのその後」を追記