王子動物園
場所: 兵庫県神戸市灘区
作成日: 2013年2月7日
更新日: (なし)
カップル向き | タイプ | ファミリー向き | ||
混雑 | 混雑度 | 閑散 | ||
人工 | 自然度 | 自然 | ||
不便 | 利便性 | 便利 | ||
悪い | アクセス性 | 良い |
駐車場情報
行楽シーズンの休日は混みます。 必勝を期すならやはり午前中の早い時間に到着するように移動しましょう。 王子動物園は隣の王子競技場と駐車場を共有しています。 真夏や冬場のシーズン・オフの時期でも王子競技場でイベントごとがあると混む場合があります。
規模 | 中規模 |
空き具合:平日 | 空いています。 |
空き具合:休日 | 昼前には満車になります。 |
料金方式 | 時間制(コイン・パーキング) |
入庫可能時間 | 9時00分から17時00分 |
料金 | 2時間まで150円/30分、2時間以降4時間まで100円/30分、4時間以上50円/30分 |
割引 | 神戸市営 三宮・花隈駐車場利用時は割引きあり(パーク&ライド) |
備考 | 春・秋の行楽期休日は駐車場行列ができます。 |
ワンポイント・アドバイス
動物園は広いので歩き易い靴で行くことをお勧めします。 あと、事前に動物のことを少し調べてから行くと楽しめると思います。 園内の表示は学童向けで大人には物足りないところがあるので、プチ知識を仕込んでから行くと良いです。 パンダはクマの仲間なのかタヌキの仲間なのかという具合です。
紹介
googleストリート・ビュー画面は山手幹線を大阪方面に向かって走って来たところです。 この辺りの標識には「王子動物園」と出ているので、あまり迷わずに近くまで辿り着けるはずです。 標識に従って「王子陸上競技場前」の交差点を左折すれば直ぐに駐車場の入り口が見ます。 逆方向からだと曲がりどころが分かっていないと難しいと思いますが、通り過ぎても回り込んで引き返せるところが沢山あるので心配無用です。
駐車場の構内です。 王子動物園の駐車場は少し変わっていて、大きいながらもいびつな形をした敷地の中に20台から40台前後を一塊とした駐車スペースがいくつか設けられています。 敷地の使い方が不思議なくらい非効率です。 混むときはとても混み合う駐車場なので、もう少し多くの車が停められるように改善して欲しいです。
動物園の入り口です。 私が子供の頃では入場券は窓口販売だったような気がしますが、今では自動券売機での販売になっています。
驚くべきは「OJI ZOO」の看板のセンスではありません。 王子動物園の入園料です。 大人(15歳以上)は600円、中学生以下は無料です。 安い! 兵庫県内在住の65歳以上の方も無料です。 ですので、おじいちゃん・おばあちゃんと孫という構成だと入園料がかからずに入れてしまいます。
調べてみると、この料金設定は王子動物園に限ったことではありませんでした。 京都動物園、あの北海道・旭山動物園も大人600円、中学生以下無料です。 大阪・天王寺動物園に至っては大人500円でした。 公営ということもあるのでしょうけど、教育啓蒙目的で公開しているということもあって安価な料金設定になっているのでしょう。
入り口を入って直ぐのところに有料の貸し出しベビーカーがあります。 アウトレットではこの手のベビーカーを借りている人をよく見かけますが、ここ王子動物園では一人も見かけませんでした。 ベビーカーが必要な人は自前で持って来ているというのがその理由です。
トップを飾るのはフラミンゴです。 白と朱が入ったようなオレンジの2色のコントラストが絶妙です。 このオレンジの色には見とれてしまいます。 人工的な配色ではなかなか発送できない自然界独特の綺麗な色です。 このフラミンゴの色の違いは種類の違いでした。 白がヨーロッパフラミンゴ、オレンジ色がベニイロフラミンゴです。 朱が入ったオレンジは「紅色」と呼ぶのですね。
フラミンゴ園を西側に向かって奥へ進んで行くと休憩所があります。 和風の建物で授乳所も備えられています。 こういう設備があると幼児連れでも安心です。 この建物は神戸市公園緑化協会の事務所にもなっています。
もう少し進んだところにあるのがふれあい広場です。 このふれあい広場を侮ってはいけません。 撮影時は午前中の早い時間帯だったので殺風景となっていますが、実際はとてもホットな場所です。
ふれあい広場では小型のヤギやアヒルが放されているので自由に触ることができます。 同じぐらいの年でも喜ぶ子供と怖がる子供がいて、子供と動物の触れ合い模様を端から見るのも面白いです。
この広場の片隅には凄いものが展示されています。 蒸気機関車です! 私は蒸気機関車世代でも鉄道好きでもありませんが、D51と書いて「デゴイチ」と呼ぶことは知っています。 昭和13年(1938年)は戦中です。 動物園の中であることを忘れて見入ってしまいました。
次はホッキョクグマです。 夏場に氷をプレゼントされるところがよくニュースになっている有名人です。 建物は難しい形になっていて、1階は水の中、2階は上から見下ろす造りになっています。
なんと、行った時は雪がプレゼントされていました。 雪が真っ白だったので、ホッキョクグマのところどころの毛が少し黄色がかっているのが分かりました。 彼(クマ)は一生懸命に雪を掘っていました。 本能でしょうか。 観に行ったのは寒い時期でしたが、さすがホッキョクグマだけあって活動的でした。
王子動物園には普通のクマ・コーナー(クマ舎)もあります。 ヒグマやツキノワグマが居ます。 ホッキョクグマと違って、寒い時期だったためか動きが鈍かったです。 子供の頃、この建物が怖かった記憶があったのですが、建物自体は2011年にできたものでした。
こちらはは虫類の館です。 亀の甲羅が唐突に置いてありますが亀も歴としたは虫類です。 この建物には夜行性の動物も集められているのでコウモリも観察できます。 コウモリを間近で見る機会はまずありません。 そんな動物を見ることができるのも動物園の醍醐味です。
中には画像のような水槽があります。 小型のワニと金魚が一緒に入れられ、弱肉強食の世界が演出されています。 ワニにとっては食べ放題状態なのですが、意外とおとなしい感じでした。 夜行性で夜中に暴れ回っているのかも知れません。
場所は変わって、王子動物園のほぼ真ん中辺りにあるカレー屋です。 周りは遊園地のアトラクションに囲まれています。 店の名前は「カレー王子」です。 分かり易くて良いんじゃないでしょうか。 1階の軒下にはカレー以外の軽食も売っています。
カレー王子の店内です。 食券制になっています。 カレーの種類はそこそこあったので選び甲斐がありました。 あと、1階で買った軽食はこちらの2階に持ち込んで食べても良いと張り紙がしてありました。 天気が悪い時や寒い時は2階におじゃまするのも良いでしょう。
また動物コーナーへ戻ります。 この人だかりは何でしょうか? みんなある動物を見ています。 王子動物園に居る数ある動物の中でも私はこの動物が一番衝撃的でした。 意外というか想像以上の迫力というか「そんなんやったっけ?」というのが率直な感想です。
答えはカバです。 画像では遠くにお尻が見えているだけですが、実物はめちゃくちゃ大きくてビックリしました。 思わず「そんな馬鹿な!」と言ってしまいそうになりました。 他の人も同じ印象だったのかみんなしてカバに見とれてしまいました(特に大人)。
次は二宮尊徳、いえ、キリンです。 理由は分からないのですが、キリン舎の前には少し幼い二宮尊徳像が置いてあります。 画像の右奥にキリンが見えています。 そのちょうどキリンの首が出る位置に観察場が設けられています。
左の画像はその観察場から見たキリンです。 キリンの顔は優しいです。 でも、近くで見るとやっぱり迫力があるので小さな子供は怖がっていました。 それぐらい近くから観察できます。
それと、画像に写っているキリンの1頭(シゲジロウ)が2013年1月26日に死んでしまったそうです。 その2週間ほど前(画像撮影時点)には元気そうに見えたので驚きました。 冥福を祈ります。
シマウマも居ます。 この王子動物園のシマウマは短足です。 テレビで出てくるアフリカのシマウマはもっと足が長くてスラッとしている感じがします。 それにしても、このシマウマは見れば見るほど一体どうしてこんな模様になってしまったのか不思議で仕方がありません。
エサに群がっているのはカンガルーです。 時間帯によってはこのような食事の光景を見ることができます。 カンガルーも近くで見るからこその発見がありました。 それは尻尾が丸々とゴツかったことです。 カンガルーにはカワイイ顔とは異様にアンバランスな太ったミミズのような尻尾が生えていました。
神戸異人館の一つ、旧ハンター邸です。 デゴイチに二宮尊徳と来たので、動物園内に異人館があっても驚きはしません。 4月、8月、10月の1日から末日は内部公開されていて、中に入ることができます。 外から眺めるだけでも絵になる建物でした。
ペンギン・コーナーです。 このコーナーも人気があります。 ここには数種類のペンギンが居て、中でも一回り大きいのが「オウサマペンギン」です。 ここのオウサマペンギンも2匹のつがいで居たそうですが、1匹が死んでしまい、残された1匹が寂しそうにポツンとしていました。 ちなみに、ペンギンの中で一番大きい種類は「コウテイペンギン」です。 王様より偉いのは皇帝という訳です。
ペンギン・コーナーの母屋の建物は動物科学資料館となっています。 王子動物園には神戸市中の小学生が課外授業でやって来るでしょうから、こういうアカデミックな施設が準備されているのは大賛成です。
ただ、中は普通というかアカデミックな感じではありませんでした。 ありがちな展示で終始していました。 科学資料館と称するからにはもう少し頑張って欲しいところです。
科学資料館の奥には図書館があり、とても充実しているようでした。 園内を回って実際に観た動物の詳細をここの図書館の図鑑などで調べることができれば、子供にはとても良い学習になるでしょう。 私の場合、素通りしてしまいました。
さて、王子動物園のもう一つの顔が遊園地コーナーです。 どのアトラクションも標準サイズから一回り小さくなっていて、総じて可愛らしいです。 一昔前の懐かしいアトラクションばかりなのですが、良く手入れされていて寂れた感がしません。 正に「レトロ」という感じで、画像の写り映えがとても良いです。 何より乗り物料が安いです。 ほとんどのアトラクションが1人200円という料金設定になっています。
その遊園地コーナーの一押しがアニマル観覧車です。 塗装がとても可愛いです。 ベタなアイデアですが、逆に良く思い付いたなと感心してしまいました。 乗り物料は1人300円です。 現役の観覧車で300円というのは全国的に見ても最低料金でしょう。
画像はアニマル観覧車からの眺望です。 東を向けば隣の王子陸上競技場を見下ろす形となります。 この競技場は学生アメフトというイメージがありますが、改めて眺めてみると広くて立派な施設でした。 ちなみに、王子陸上競技場も王子動物園と同じく神戸市立です。
遊園地コーナーの中でも際だって興味をそそられるのがビックリ宇宙遊泳です。 どんなアトラクションなのか分かりませんし、具体的な記憶もないのですが、このビックリ宇宙遊泳を何故かとても懐かしく感じました。 宝塚ファミリーランドの記憶と混ざっているのかも知れません。
遊園地コーナーの南外れにもレストランがあります。 食堂もありますし、たこ焼きやフランクフルトなんかの軽食もあります。 冬場に外で食べるのは寒いですが、春や秋はここで簡単なおやつを買ってベンチに座って食べると気持ちが良いと思います。
レストラン パオパオと同じ建物の左側に「Kodomo Plaza(子供プラザ)」という店が見えています。 この店は次の画像で紹介します。
Kodomo Plazaの店内です。 パンダ・グッズの充実ぶりは如何でしょうか。 特にパンダの縫いぐるみの品揃えはただならぬ執念を感じます。 当たり障りのない店作りより特色があった方が良いので、是非ともこの路線を維持・発展して欲しいです。
いよいよ終盤に差し掛かりました。 ここが王子動物園の誇るパンダ館です。 パンダほど身近ながらも遠い存在はなかなかないと思います。 誰でもパンダは知っていますが、実物を見たことがある人はそれほど居ないのではないでしょうか。 そんなパンダを抱えている王子動物園はやっぱり凄いです。
肝心のパンダはほんの少ししか写っていません。 パンダは実物を観るのが一番です。
王子動物園で一番有名なパンダなので混んでいます。 でも、警備員さんが上手く誘導してくれます。 「皆さんで譲り合って観てくださいね〜」とか「後ろの人が見えるように順番に替わってくださいね〜」と良い調子で声をかけてくれるので、ちゃんとパンダにありつけます。 警備員さん様々のパンダ館でした。
象園です。 画像では主役の象が奥に行こうとして柵の影で分かり難くなってしまっています。 実物は存在感抜群です。 でも、象は動きがゆったりして優しそうでもあるので何だか癒されます。
子供から聞いた話ではキノコのような傘から水が出てくるそうです。 どういう仕掛けなのか分かりませんが、一度、水が出ているところを見てみたいものです。
ついに最後の猛獣舎にやって来ました。 ここにはトラやライオンが居ます。 超人気のパンダや意外性のカバ、安定感抜群の象、競争の激しい王子動物園にあってもなかなか賑わっています。 ただ、率直な印象はトラもライオンも少し痩せ気味というか体格が小ぶりでした。 ストレスなのか歳なのか元気がないように見えてしまいました。
猛獣舎の前にPanda PLAZAという雑貨屋があります。 ここもKodomo Plazaと同じくらいパンダ・グッズが充実しています。 名前からしてそれを物語っています。
その隣が出口になっています。 残念ながら回転式の出口は使えなくなっています。 壊れているようではなかったので、恐らく危ないからという理由だと思います(私は危ないとは思いませんが)。 昔から須磨水族館と王子動物園の出口は回転式だったはずなので、どうにか使えるようにして欲しいところです。
地図
王子動物園の地図です。 山手幹線を走っていると要所要所の標識に名前が出ているので、山手幹線に入ってしまえば難しい場所ではありません。
公式サイト
種別 | 公式 |
サイト名 | 神戸市立王子動物園 |
運営者 | 神戸市 |
URL | http://www.city.kobe.lg.jp/culture/leisure/ojizoo/index.html |
補足 | 動物ニュースが載っています。 |
あとがき
神戸っ子なら誰しも懐かしい王子動物園です。 久しぶりに行くと若いカップルが多くて意外でした。 大人になってから行くと子供の頃とは違った目線・思考で観察できるためか、色々な動物が面白くてたまりませんでした。 周りを見回してみても子供より大人の方が一生懸命見入っていました。
更新履歴
更新日 | 更新内容 |
2013年2月4日 | 新規作成 |