大沢農園

画像はその大沢インターを出て、県道73号線へ入る道から写したものです。 「大沢いちご狩り案内所」の看板が目印になります。 ここで右折すると、各農園の案内表示が見えてきます。

このいちご狩りの大沢農園は複数の小規模農園を総称したものです。 いわば大沢農園はこの辺りのブランド・ネームで、実際にいちご狩りをする農園にはそれぞれ名前があります。 もちろん、各農園の運営者は別々で、大沢農園という名称の下、ある一定の枠組みの中で各農園が個性を出して競争しているという仕組みです。

看板前から県道73号線を少し進んで来たところです。 このように各農園を表す数字が書かれた案内表示があります。 各農園の数字は公式サイトで確認できるので、予約時にしっかり控えておきましょう。 今回ご紹介する農園は4番の「ファーマシア久保」さんです。 4番の数字に従って進んで行けば農園に辿り着くことができます。

「ファーマシア久保」さんの農園の場合はこのような格好で駐車します。 大沢農園は完全予約制なので、この農道が車で一杯になるということはありません。 なんだか他の神戸の場所とは違ったほのぼのとした風景です。

農園を反対側から見たところです。 立派なビニールハウスが長く延びています。 観光農園なのでビニールハウスの周りが刈り込まれて綺麗にされています。 晴れていた時の画像ならもっと見映えが良かったでしょうから残念です。

農園の受付です。 ここで料金を支払い、いちご狩り要領の説明を受けます。 なお、トイレはこの受付の裏にあります。 ただ、トイレは簡易トイレで少しワイルドな感じになっています。 そういうことが気になる方は農園に来る前にトイレを済ましておきましょう。

さて、料金は大人1,300円、小人1,000円です。 大人の料金はスーパーで買うイチゴのパック約3個分です。 これを高いと感じるか安いと感じるかは人それぞれでしょうけども、私は安いと感じます。 なんと言っても食べ放題です。 新鮮なイチゴを気兼ねなく食べることができるというシチュエーションだけで満足度が高くなります。 それと、もう一ついちご狩りのイチゴでないと味わえない大変な魅力があります。 これについては後述します。

ビニールハウスの中です。 見ての通り、イチゴがうじゃうじゃとなっています。 イチゴ好きには夢のような光景です。 ビニールハウスは何棟かあります。 実際の運用としては、それぞれのなり具合やお客さんの数を案配して農園の方が適当なビニールハウスに案内してくれます。 素人考えでは、頑張って午前中から行くとイチゴが刈り取られずに残っているような気がします。

これがイチゴです。 スーパーで見かける形のイチゴとは違い、絵に描いたようなと言うか、もっともらしい形をしています。 というのも、この大沢農園のイチゴはスーパーでよく見かける「あまおう」や「とよのか」ではなく、「宝交早生（ほうこうわせ）」という品種で、今となっては栽培農家が少ない希少な品種なんだそうです。 甘くて病気に強い品種で昔は主流品種として市場に流通していたそうです。 ただ、より日持ちする「あまおう」や「とよのか」などの新しい品種の台頭により、市場から駆逐されてしまったんだそうです。

イチゴの断面です。 スーパーで売っているイチゴとの違いが見て取れるでしょうか？ そうです、中まで真っ赤に熟しているのです。 これがいちご狩りのイチゴでないと味わえない魅力です。 スーパーのイチゴは流通の都合で早摘みしたものを輸送中やスーパーの冷蔵庫・店頭で熟させているのでしょう。 なので、いつも食べるイチゴは完熟できず、中に白味が残ったままになっているのだと思います。 一方の大沢農園のイチゴは中まで真っ赤に熟しています。 これが本来のイチゴの色なのかも知れません。 この完熟イチゴの味は素晴らしいです。 ただ単純に甘いというのではなく、自然の味というか何というか、とにかく素晴らしい味がします。