須磨離宮公園
場所: 兵庫県神戸市須磨区
作成日: 2011年6月15日
更新日: (なし)
カップル向き | タイプ | ファミリー向き | ||
混雑 | 混雑度 | 閑散 | ||
人工 | 自然度 | 自然 | ||
不便 | 利便性 | 便利 | ||
悪い | アクセス性 | 良い |
駐車場情報
ゲート前の長細い駐車場と、更に奥へ行ったところにある駐車場と計2ヶ所があります。 どちらの駐車場に止めるにせよ、入り口付近に駐車しておくのが便利です。
規模 | 大規模 |
空き具合:平日 | 空いています。 |
空き具合:休日 | 空いています。 |
料金方式 | 定額制 |
入庫可能時間 | 9時00分から16時30分(4月29日〜8月31日の土・日・祝日は20時00分まで) |
料金 | 500円/1回 |
割引 | なし |
備考 |
ワンポイント・アドバイス
とにかく広いので、歩き易い格好で出かけましょう。 離宮公園は花の公園でもあるので、事前に公式サイトで見頃の花を確認しておくことをお勧めします。
紹介
googleストリート・ビュー画面は県道21号線をジョリーパスタが角にある離宮公園前の交差点で曲がり、県道65号線を名谷方面に上がってきたところです。 画面右手の緑は須磨離宮公園の敷地です。 直ぐ手前に第二神明の須磨インターがありますが、これを超えたところに須磨離宮公園の駐車場の出入口があります。 ただ、出入口は反対車線(右手)にあって入り難く、対向車もスピードを出していて危ないです。 ですので、一旦通り過ぎてから次の信号で左折し、信号を使ってクルッと回って反対車線に出てから戻る格好で出入口に入るのが安全です。 次の信号がこども病院へ行く信号で、そこで曲がって病院前でUターンして戻ればちょうど良いです。
駐車場の奥から入り口ゲートを見たところです。 画像の中央に高架のようなものが見えますが、その下に入り口ゲートがあります。 その入り口ゲートで入場料と駐車料金をドライブスルー形式で支払います。 画像では写っていませんが、これより更に奥へ行ったところに第2駐車場があります。
駐車場から歩いて噴水広場にあるレストハウス前に来たところです。 レストハウスでは食事ができます。 ただ、メニューは少しリッチな和風懐石がメインになっているので、どちらかと言うと年配の方向けです。
この建物と銅像は須磨離宮公園のシンボル的な存在で、銅像は私が子供だった頃から全裸で明後日の方向を向いていす。 説明書きによると、この銅像はポセイドン像と言い、ギリシアと日本の友好を記念して神戸市へ贈られたのだそうです。 なんと、1926年に海底から発見されたものなんだそうです。 海を見下ろす高台にある須磨離宮公園に噴水とポセイドンとは、粋な配置ですね。
画像はレストハウスの裏手を写したものです。 ここが子供の森の入り口になっています。 子供の森には本格的な丸太造りのアスレチック遊具が沢山あるので、小学生低学年くらいの男の子に大変お勧めです。 私がそのくらいの男の子だった頃は、この子供の森でアホになって遊びまくった記憶があります。
再び噴水広場に戻り、ポセイドン像から南側を見下ろしたところです。 この噴水広場は綺麗な幾何学式庭園になっています。 残念ながら画像では咲いていないのですが、須磨離宮公園はバラ園としても大変有名で、この庭園は王侯貴族のバラ園と名付けられています。 その植えているバラの品種もできる限り左右対称となるようにしてあるそうです。
噴水広場の真ん中あたりからレストハウスを眺めたところです。 他の公園とは趣が違う荘厳でなかなか見応えのある風景です。 左右に植わっている植物は全てバラです。 春(5月中旬から7月上旬)と秋(10月上旬から11月下旬)がバラの咲く時期で、その頃にはローズフェスティバルなる催しがあります。
さて、画像は噴水広場の東側にある石造りのトンネルです。 ここを抜けると長い滑り台のある児童遊園ゾーンに行けます。 ちなみに、このトンネルは1914年(大正3年)に造られたものなので、今から約100年前の構造物ということになります。
今更ですが、この須磨離宮公園は武庫離宮という天皇陛下の別荘地を前身としています。 武庫離宮は戦中の神戸大空襲で焼失してしまいますが、それまでに大正天皇・皇后、昭和天皇(当時は皇太子)、更には満州国の溥儀皇帝がご滞在されました。 須磨離宮公園は今上天皇(当時は皇太子)のご成婚記念として神戸市に下賜された武庫離宮の跡地を元に誕生しています。 開園当初には今上天皇もご訪問されているので、須磨離宮公園は天皇陛下が3代に渡って訪れた皇室ゆかりの場所なのです。
トンネルを抜けたところの児童遊園ゾーンにある滑り台です。 石で出来た昔からある滑り台で、ヒンヤリして懐かしい触り心地がします。 子供は何回も行ったり来たりして滑るのですが、画像のように大人もつられて滑ってしまいます。
児童遊園ゾーンには他にもブランコなどの遊具があります。 阪神高速の高架の下になっているので、夏場でも過ごしやすいところです。 画像の左側へ進むと植物園との連絡橋があり、そこから須磨離宮公園のもう一つの敷地となる植物園に行けます。
連絡橋を降りたところにあるぼたん園です。 立派な牡丹が咲いています。 植えられている品種も40種類以上あります。 ただ、牡丹も見頃があるので、牡丹目当ての方は公式サイトで開花状況の情報収集をしてから出かけられることをお勧めします。
植物園にある温室前です。 温室のようには見えませんが、天井はちゃんとガラス張りになっています。 英語では温室のことを「glass house(グラスハウス)」と言うそうですが、ここの温室は「grass house(草の館?)」と言うのが良いくらい草木が占める割合が多いです。 花の温室というより、小ぎれいな熱帯雨林を再現したような面白い構成になっています。
もみじの道と呼ばれる辺りです。 紅葉(もみじ)の木が生い茂っているので、紅葉の季節はとても綺麗なことでしょう。 それと、この近くには2007年に解体されてしまった旧室谷邸の記念モニュメントがあります。 旧室谷邸は須磨離宮公園の本園出入口前にあった立派な洋館のことです。 昔に見た記憶がある方は懐かしく感じるはずです。
右の画像は植物園にある和庭園です。 西洋風の敷地の中にあっても違和感なく馴染んでいます。 木の陰で見え難いのですが、平屋の建物は和室と呼ばれ、ここは借りることができます。 終日借りても7,500円というかなりリーズナブルな料金設定になっています。
最後は月見台休憩所の紹介です。 植物園から本園に戻って来た形で、場所としては噴水広場の南側にあります。 ここから月見山(街の名前)越しに須磨の海を見ることができます。 天気が良くて空気が澄んでいれば淡路島も見えます。 平安時代の歌人、在原行平もこの辺りから月を眺めたそうです。 現代の眺めだと少し建物が目に入ってしまいますが、平安時代の人がここから同じ景色を見たと考えると、とても風情を感じることができます。 中秋の名月の時期にはイベントが開催されます。
地図
須磨離宮公園の地図です。
公式サイト
種別 | 公式 |
サイト名 | 神戸市立須磨離宮公園 |
運営者 | 神戸市公園緑化協会 |
URL | http://www.kobe-park.or.jp/rikyu/index.html |
補足 | 開花状況を確認できます。 |
あとがき
私は須磨出身なので、子供の頃は本当によく遊びに行きました。 地元の人間は須磨を省いて離宮公園と呼びます。 正直なところ、新しい公園ではないので全体的に古めかしく地味ではあります。 それでもレストハウスや噴水広場の眺めは迫力がありますし、歴史を感じられるところが沢山あって歩いていて飽きません。 一年中、草花を観賞できるように工夫もされています。 他とはちょっと違った重厚な公園です。
更新履歴
更新日 | 更新内容 |
2011年6月15日 | 新規作成 |