六甲高山植物園
場所: 兵庫県神戸市灘区
作成日: 2011年6月3日
更新日: (なし)
カップル向き | タイプ | ファミリー向き | ||
混雑 | 混雑度 | 閑散 | ||
人工 | 自然度 | 自然 | ||
不便 | 利便性 | 便利 | ||
悪い | アクセス性 | 良い |
駐車場情報
西と東に2ヶ所の駐車場があります。オルゴール館のホール・オブ・ミュージックへ行くなら、隣接している西駐車場が便利です。
規模 | 中規模 |
空き具合:平日 | 空いています。 |
空き具合:休日 | 空いています。 |
料金方式 | 定額制 |
入庫可能時間 | 10時00分から17時00分 |
料金 | 500円/1回 |
割引 | なし |
備考 | 六甲ガーデンテラスなどの駐車場がフリーパスになるチケットを貰えます。 |
ワンポイント・アドバイス
時期によっては花がほとんど咲いていないことがあります。 事前に公式サイトで見所となるような花が咲いているかどうかを確認してから行くようにしましょう。 なお、11月中旬から翌年3月中旬までの冬季期間は休園です。
紹介
googleストリート・ビュー画面は六甲山のサンセットドライブウェイを丁字ヶ辻から走ってきて、ホール・オブ・ミュージックの手前まで来たところです。 ここまで来るには、丁字ヶ辻の三叉路から高山植物園の案内標識に従って西六甲ドライブウェイ(県道16号線)を西宮・宝塚方面へ向かいます。 途中、六甲山YMCA、六甲山ホテルの側を通り抜けて、何もないサンセットドライブウェイをひたすら進んで行きます。 「この道で合ってるかなー?」と思い始めたところでホール・オブ・ミュージックが見えてきます。
西入口の駐車場です。 大きな看板があるので見逃すことはないでしょう。 途中の道でも所々に道筋案内の標識が立っているので、ここまでは標識を注意深く見ていけば辿り着けるはずです。
この右手がホール・オブ・ホールズ六甲になっています。 駐車場には「1DAYパーキングチケット」という仕組みがあって、阪神電車系のどこかの施設で1回駐車すれば、他の施設の駐車場では駐車料金が要りません。 他の施設には六甲ガーデンテラスがあるので、帰りに寄って行けば駐車料金のお得感を味わえます。
西入口です。 ここで入園料を支払います。 大人(中学生以上)が600円、小人が300円です。 まぁまぁの入園料となりますが、六甲山の環境保全料と考えれば気持ち良く払えます。 それと、入り口では園内マップを貰えます。 これを片手に園内を回れば効率良く見所の花を見て回れます。 園内はそれほど広くないのですが、高低差があって何度も上り下りするのは大変なので、園内マップで全体を把握しておくと歩き易いです。
西入口から少し進んで振り返ったところです。 真ん中に見えている建物が西入口で、左上に見えているのが売店です。 窪地に咲いているのは水芭蕉です。 撮影時は4月中旬だったのですが、なんとこの時の見所はこの水芭蕉だけでした。 季節やその年の天候によって花の咲き具合が全く違うので、行ってガッカリしないように咲いている花の事前調査をしておきましょう。
売店のアルピコラです。 アルピコラというのは高山植物(野草)の種類の名前だそうです。 ここでは高山植物の写真集などの小物を売っています。 正直、「う〜ん」という品揃えではあるのですが、そんなものでしょう。 また、ここにトイレがあります。 もう1ヶ所のトイレは山の上部の東入口近くにあるので、そこまで行かない人はここで済ましておくのが良いです。
入り口から少し進んだところにある池です。 ここも時期によっては蓮が咲きます。 それと、池には大きな鯉が沢山います。 画像は少し寂しい感じがしますが、全体的に静かで落着いた場所なので、あまり派手さはありません。 中央左に写っているのがプリンスブリッジです。
六甲高山植物園が凄いのはここからです。 なんと、このプリンスブリッジは今上天皇が皇太子時代の1958年にご訪問されたことを記念したものです。 ただ、今の橋は2代目として造り直されたものなので、当時のものとは違っています。
ピンク色のタンナゲンカイツツジの奥に小さな休憩所が見えています。 この休憩所の側に天皇陛下行幸と記された小さな記念碑があります。 その天皇陛下とは昭和天皇のことで、1981年にご訪問されています。 更には、浩宮皇太子も1971年にご訪問されています。 つまり、六甲高山植物園は昭和天皇から3代に渡ってご訪問を受けているのです。 凄いですね。
さて、休憩所を超えて進んで行くと、山の斜面に入っていきます。 画像は殺風景な感じですが、この歩道の左右には5月中旬頃から兵庫県では絶滅危惧種に指定されているクリンソウが咲きます。 他にも六甲高山植物園には絶滅危惧種に指定されているヒゴタイやカノコユリなど、珍しい野草がたくさんあります。
ちなみに、絶滅危惧種の分類や指定は環境省が行っているものと地方自治体が独自に行っているものがあります。 クリンソウは兵庫県が絶滅危惧T類(絶滅危惧種Aランク)に指定していますが、環境省による指定はありません。 ヒゴタイとカノコユリは環境省から絶滅危惧U類に指定されています。
歩道を上がって行くと温室があるのですが、ここでの見所はなんと言っても可愛い小便小僧です。 今ではこのような小便小僧を見かけなくなりました。 彫像の絶滅危惧種です。 下をのぞき込む加減や腰にあてた手、膝の曲げ具合などが絶妙で、とても愛らしいです。 後ろに立っているプレートによると、誕生は1962年で、ベルギー ブリュッセルのグラン=プラス大広場(世界遺産)の小便小僧ジュリアン君と義兄弟の杯をかわしているそうです。
温室より上は斜面がきつくなっていきます。 斜面を上がっていくと、東入口とエーデルワイスというカフェがある場所に行き着きます。 これより先は野草がほとんど生えていないので、植物を目当てに来園した方は頑張って登る必要はありません。 なお、だいたいの来園者の構成割合は、夫婦・友人・家族での散策組が5割、六甲山ハイキングの寄り道組が3割、写真撮影組が2割という感じです。
東入口を下から見上げたところです。 東入口にも駐車場があり、こちらからも入園することができます。 ただ、入り口から中心地までは斜面が急になっているところがあるので、お年寄りを連れている方は西入口から入園した方が良いです。 この近くにトイレがあります。
最後の画像は東入口の隣にあるカフェ エーデルワイスです。 六甲山の隠れカフェで、石レンガの趣が良い感じです。 個人的にはソフトクリームがお勧めで、これが濃厚なミルク味とジェラートっぽい食感で、リッチな感じを味わえます。 お子さん連れの方なら、ソフトクリーム目当てに頑張ってここまで上がってきても良いでしょう。 園内から来た場合は1度東入口から出ることになりますが、その旨を言って入園券を見せると再入園できます。
地図
六甲高山植物園の地図です。
公式サイト
種別 | 公式 |
サイト名 | ROKKOSAN.COM 六甲高山植物園 |
運営者 | 阪神総合レジャー株式会社 |
URL | http://www.rokkosan.com/hana/ |
補足 | 開花状況を確認できます。 |
あとがき
開園が1933年で天皇家三代のご訪問を受けているという超名門植物園です。 六甲山には他にも神戸市立森林植物園がありますが、六甲高山植物園はコンパクトで散策し易いです。 植わっている植物は野草なかりなのですが、野草は観賞用の花とは違って独特の可憐さがあり、見ていて癒されます。 そんな野草が咲いている画像をほとんど紹介できていないのが残念なのですが、そこは実物が一番ということで、是非とも足を運んでみてください。
更新履歴
更新日 | 更新内容 |
2011年6月3日 | 新規作成 |