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ダラス・フォートワース国際空港

作成日: 2014年2月16日
更新日: (なし)

空港の概要

ダラス・フォートワース国際空港の駐機場の画像

アメリカのテキサス州にあるダラス・フォートワース国際空港(Dallas/Fort Worth International Airport)の紹介です。 アメリカの巨大空港の一つで、Wikipediaによると敷地面積の広さでは全米で2番目、世界でも3番目なのだそうです。

空港コードはDFWです。 国際空港という名前が付くものの、国内線もバンバン飛んでいます。 どちらかと言うと国内線の方が多いんじゃないでしょうか。

こちらもWikipediaによるのですが、ダラス・フォートワース国際空港はアメリカン航空(American Airlines)の主力空港ということで、発着便の7割以上がアメリカン航空で占められているそうです。 確かにどこもかしこもアメリカン航空の飛行機だらけでした。

場所はテキサス州のダラス郊外にあります。 ダラスとフォートワースという街の間にあるので、両者の名前を取ってダラス・フォートワース国際空港になっているのだと思います。 テキサス州の最大都市はヒューストンで、ヒューストンにはジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港がありますが、空港の規模ではダラス・フォートワース国際空港の方が大きいです。

スカイリンク

ダラス・フォートワース国際空港のスカイリンク乗り場の画像

ダラス・フォートワース国際空港といえば、スカイリンク(skylink)です。 空港内のターミナル間を結んでいるモノレールで、乗車は無料です。 このスカイリンクという名前がなかなかオツです。 乗り場はターミナルの建物の最上階にあって、ターミナル間は高架で繋がれています。 下から見ると空を走っている格好になっているのと、空港の乗り物なので空に引っかけているのでしょう。

ダラス・フォートワース国際空港のスカイリンクの案内図の画像

一目見て伝えたいことが良く分かる図とはこの画像の図のことです。 ズバリ、スカイリンクはこのようにターミナル間をグルグル走っています。 AやBというのが各ターミナルです。 国際線はDターミナル、他は全て国内線のターミナルになっています。

ターミナルごとに搭乗口が38から40個あります。 羽田空港の第1旅客ターミナルは24個、第2は23個ですから、ダラス・フォートワース国際空港はターミナル1つあたりで比べても大きいです。 関空の第1ターミナルビルは38個とターミナル1つあたりの規模は同じなので、AからEまで5つのターミナルを合わせると関空の5倍の大きさとなります。 デカイですね。

ダラス・フォートワース国際空港のスカイリンク車内の画像

車内のデザインは外観と同じくシンプルで格好良いです。 車内広告もありません。 早朝に撮ったものなので誰もいませんが、車両が小ぶりなのでワーっと人が乗ってくると直ぐに混み合います。 アメリカ人は縦にも横にも大きい人が多いので、混んだ時の圧迫感というかプレッシャーがキツかったです。

ダラス・フォートワース国際空港のスカイリンク軌道の画像

スカイリンクはこのようにモノレールの上を走っています。 スカイリンクは神戸のポートライナーや六甲ライナーと同じく無人運転です。 結構スピードが出ているのでガタガタ揺れるのと、カーブになると体を取られます。 空港の移動でチンタラしたい人はいないでしょうから、多少揺れても急ぎ目くらいが良いのでしょう。

ダラス・フォートワース国際空港のスカイリンクから見えた駐車場の画像

スカイリンクの車内から見えた駐車場です。 こちらは露天でしたが、屋内立体型の駐車場もありました。 一見したところ、車種はアメリカ的なピックアップやSUVよりもセダンが主流派です。 というどうでも良いことを考えながらボォーっと外を眺めているだけでも楽しかったです。

ダラス・フォートワース国際空港のスカイリンクから見たアメリカン・イーグル航空機の画像

スカイリンクからは駐機場もよく見えます。 画像に写っている小型機はアメリカン・イーグル航空の飛行機です。 機体のカラーリングがアメリカン航空と似ている通り、アメリカン・イーグル航空はアメリカン航空の関連会社で、アメリカ国内のローカル便を担当しています。 ダラスから同じ州内のヒューストン行きの便もやっていました。

スカイリンクからの眺めは壮大で、アメリカのスケールの大きさを目で感じることができます。 端が見えない空港の敷地、巨大なターミナルの建物、大小数百機の飛行機と、規模感が日本の空港とは別格です。

空港の周り

ダラス・フォートワース国際空港のターミナル・リンク乗り場の画像

タクシーの運ちゃんに「ダラス・フォートワース国際空港に行きたい」と言うと、「どこのターミナルかい?」と尋ねられます。 一つひとつターミナルがデカイので、自分が乗り降りするターミナルを分かっていないと移動できません。

画像の真ん中に写っているのはターミナル・リンク(Terminal Link)という無料のバスです。 ターミナル間を行き来しているので、このバスに乗ってもスカイリンクと同様にターミナル間を移動できます。

ダラス・フォートワース国際空港の構外の画像

空港周りの外観もスタイリッシュです。 モダンなデザインで統一感があります。 アジアの空港と違って人通りが少ないので寂しい気がしますが、暇そうな空港職員、客引き、職業不詳の人物がウロウロしているアジアの空港が異様なのかも知れません。

ダラス・フォートワース国際空港のDターミナル入り口の画像

早朝の様子です。 タクシーやホテルのバンから降りた人が足早に消えていきます。 大抵のホテルは空港送迎サービスをやっているので、目的のターミナルを言えば朝の早い時間帯でも連れて行ってくれます。

画像の左側に写っているのは立体駐車場です。 車社会のアメリカでもダラス・フォートワース国際空港の駐車場は全て有料です。 画像の駐車場はターミナル・パーキングと呼ばれる種類のもので、30分から2時間で2ドル、2から4時間で5ドル、4から6時間で7ドル、6から24時間で20ドルとそれなりの料金を取られます。 意外や意外です。

国内線ターミナル

ダラス・フォートワース国際空港のSpirit Airlinesのカウンターの画像

国内線ターミナルは国際線ターミナルより混雑していて、少し殺気立っている感すらあります。 画像はLCCのSpirit Airlinesのカウンターです。 帰りのチケットを発券しておこうと並んだもののババ混みで、いかんせん窓口の係員の対応が緩慢というかやる気がないというか怒り気味というかで一向に進みませんでした。 ともかく、さすが本場のLCCは格安でヒューストン行きのチケットが片道70ドルくらいでした。

ダラス・フォートワース国際空港の動く歩道の画像

日本と同じくLCCは安い代わりに不便を強いられるのか搭乗口が遠いところにありました。 その途中にあった動く歩道です。 看板の通り、右側が「立つ」で左側が「歩く(追い抜き)」です。 子供の頃より慣れ親しんだ神戸・大阪と同じ方式です。 左側を開けるのがグローバル・スタンダードという話は本当のようです。

ダラス・フォートワース国際空港の国内線ターミナル搭乗口待合エリアの画像

搭乗口近くの待合です。 ガラーンとしているのは飛行機が飛び立った後だからです。 なんと、予約便に乗り遅れてしまいました。 悪名高い荷物検査に手間取って数分遅れで走り着くと、飛行機からボーディング・ブリッジを切り離しているところでした。 日本のように「某行きにご搭乗予定の某様、いらっしゃいますでしょうかぁ〜」みたいなことはやってくれてませんでした。 アメリカの荷物検査は本当に時間がかかります。 この時は早朝便だったのですが、朝は係員が少ないためか異常に混んでいました。

国際線ターミナル

ダラス・フォートワース国際空港のDターミナルのアメリカン航空のカウンターの画像

国際線ターミナルにあるアメリカン航空のカウンターです。 この時も早朝日の出前の早い時間帯だったのですが、人気がほとんどないガラガラ状態でした。 まだ建物の電灯も点いておらず薄暗い感じでした。

国際線ターミナルは国内線ターミナルよりもスタイリッシュで、全体的に質感が高い造りになっていました。 天井は高く、床はカーペットではなく良く磨かれたタイル張りです。

ダラス・フォートワース国際空港のアメリカン航空の自動発券機の画像

日本へ帰国する際の航空券はJALとのコード・シェア便になっているアメリカン航空のものでした。 朝早かったのでアメリカン航空のカウンターが開いておらず、「おっ?」と思った矢先に係員のおばちゃんがやって来て、「この端末でチェックインできるから心配するな」と教えてくれました。 ちゃんと日本語表示できる端末に感心していると、係員のおばちゃんも「どうよ?やるでしょ?」みたいなしたり顔をしていました。

ダラス・フォートワース国際空港のDターミナルの画像

国際線ターミナルとなるDターミナルの搭乗口待合エリアです。 ここに来るまでに出国・手荷物検査を受けています。 出国検査エリアは撮影禁止でした。 やはり日本の検査より入念で、全身をスキャンする機械で調べられました。 日本のような金属製の腕時計やネクタイピンをしたままでも通ってしまう金属探知機とは力の入れ様が違っていました。

ダラス・フォートワース国際空港のDターミナル免税店の画像

国際線ターミナルなので免税店がありました。 ただ、買いたくなるほど魅力的なものはありませんでした。 音楽好きなアメリカ人向けに需要があるのか、機内で音楽を聴くためのヘッド・フォンやイヤホンといった音楽関連アクセサリーが充実していたのが印象的でした。

飲食店ではマクドナルドが入っていたのと、朝からドーナツ屋に行列が出来ていたのがアメリカらしかったと記憶に残っています。

ダラス・フォートワース国際空港のDターミナル搭乗口待合エリアの画像

待合スペースや椅子などは国内線ターミナルよりも相当ゆったりしていました。 旅目的の乗客が多いためか殺気だったような急いでる感もなくノンビリした感じでした。

画像の左奥に見える紫色のものはサムソンの無料充電ブースで、スマートフォンの充電ができるようになっていました。 上手いことプロモーションやっとるなと思いました。

ダラス・フォートワース国際空港のDターミナル搭乗口待合エリアに居た強者の画像

強者がいました。 人目につきにくい好位置を確保しつつ、ちゃっかりコンセントから電気を失敬していました。 トランジット待ちが長時間に及ぶと眠たくもなりますが、友達の家でうたた寝をするかの如く公共の場で自分に有利な体制を作りきっているところが凄いです。

最後にですが、ダラス・フォートワース国際空港は総じて良い空港でした。 綺麗でスタイリッシュ、近代的で表示も分かり易く移動にも不便がありませんでした。 関空の巨大版という感じでした。

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2014年2月16日 新規作成