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がっかりだったマダム斉藤のアイロン台

作成日: 2013年6月1日
更新日: (なし)

噂のアイロン台

一時は冷めていたアイロン熱がまた上がってきました。 それはやっぱり熱くて当たり前なのがアイロンだからでしょうか。 さて、再び家事にアイロン掛け加わるようになって閃いたことがありました。 「お奉行、アイロン台を替えたらもっと仕事が捗るのではござらぬか!?」、ふむ、確かに使っていたアイロン台は小さくて、シャツを何度も置き換えながらアイロンをかけるのが面倒でした。 もう少し大きなアイロン台に替えてみようかなと目に入った商品がマダム斉藤のアイロン台です。

心を突かれる点がいくつもありました。 立ったままアイロンが掛けられる、サイズがデカイ、特許取得、プロの仕上げ、商品名などなどです。 アイロン台のようなアイテムはどこにでも売っていて、どれも特徴らしき特徴がないものです。 それなのにマダム斉藤のアイロン台はとても存在感がありました。

不思議なもので値段の高さに一番そそられました。 購入したのはシリーズの中で一番デカイMS-17という商品です。 定価で20,790円と家庭用アイロン台では考えられない価格設定です。 この超強気な値段に何かあると感じてしまったのでした。 そしてこの値段のためにタイトルの「がっかりだった」となったのでした。 値段相応とは上手く言ったもので、ここ数年で久しぶりに後悔した買い物となりました。

MS-17のがっかり具合

MS-17の配送時の画像

MS-17は楽天で購入しました。 とある小売り雑貨店で定価20,790円のところ18,700円と1割引きで買えました。 MS-17は幅が49cm、長さが113cmあるので畳と比べるとその大きさが分かります。 製造元である斉藤アイロン台工業の箱に梱包されて到着しました。

MS-17と普通のアイロン台の大きさ比較の画像

当初使っていた小ぢんまりしたアイロン台とMS-17の比較です。 MS-17の方が幅も長さも格段に上回っています。 私がアイロンを掛けるのは99.9%が男性用Yシャツなので、襟から裾まで、肩から袖口まで一気に掛けられる程の大きさが欲しかったのです。

MS-17のフェルトと台座の画像

カバーと下地のフェルトをめくったところです。 分厚いフェルトとボコボコの台座がミソなのだそうです。 このためにアイロンの仕上がりが特段良くなったようには感じませんが、だからといって不満はありません。

MS-17の下部の画像

がっかりなのはこの辺りからです。 まずしょぼいのが画像中央部のアイロン台の足を固定する機構です。 スチール製の足をはめ込むだけの単純な作りになっています。 アイロン台の位置を変えようと上の面台を持ち上げると、スチール製の足が重さのために抜けてしまいます。 動かす時は足を持って動かすか、引きずらないといけません。

MS-17の網棚の画像

アイロン台の足のところに網棚があります。 画像ではアイロンを置いていますが、これはアイロン置きとしては使えるようにはなっていません。 商品紹介ページでも「アイロン置き台」とは書いていなかったので使えるとは思っていませんでしたが、他のスタンド式立体面のアイロン台では備えている商品もあります。 立ったままのアイロン掛けは腰と膝の負担が少ないのが大きな利点です。 でも、MS-17は手元にアイロン置き台がないのでアイロンを別の場所へ置くたびに腰をかがめないといけません。

MS-17の足先の画像

画像はアイロン台の足に付いているキャップです。 端が平面ではなくて鋭い山型の形状になっています。 バリが残っている訳ではないようですが、山型が欠けているところを見ると強度があるように作られてはいないようです。

この理由が分からない形状のために床が傷付きます。 畳の上だと置いているだけでアイロン台の重みでカタが付きます。 「えぇ〜!?」と思って畳より固いフローリングの部屋に持って行ったのですが、フローリングの床でもアイロン台を引きずるとスジが入ってしまいます。

MS-17の重さは7.1kgです。 足は4本あるので1本当たりの重さは4分の1になるとしても、約1.8kgの重さが各接地面に掛かります。 床と接する箇所がこのような鋭い山型になっているので、否応なく床に負荷がかかってしまいます。

MS-17の安定精度の画像

一番がっかりだったのがガタツキです。 足が曲がっているためかグラグラ、ガタガタします。 画像のように段ボールを2枚重ねでちょうど安定するという精度です。

本当に終わっています。 スタンド式のアイロン台なので機能的な要求の一つは立てて使うことです。 実際立ててみるとグラグラしてアイロンを掛けられません。 アイロン台のために床が傷付くなんて普通は思いもしません。 動かすたびに足を持ち上げないといけないのにももうんざりです。

MS-17のアイロン立体面の画像

反面、マダム斉藤のアイロン台にも良いところはあります。 アイロン台が立体面の作りになっているのは優秀です。 平面よりもアイロンを掛け易いです。 ただ、この立体面の作りはマダム斉藤の専売特許ではなくて、この作りは他の安いアイロン台でも手に入るところががっかりなのです。

5,000円くらいだったら「こんなもんか」と割り切れたかも知れません。 この程度の作りと品質で18,700円もしてしまったがためにとてもがっかりした買い物になってしまいました。 他のもっと安いアイロン台を買ったら良かったです。 正々堂々と返品交渉するのが良かったのですが、あれよあれよという間にその機を逃してしまいました。

最高のアイロン道具

アイロン掛けで使う霧吹きの画像

MS-17の購入とほぼ同時に判明したことがありました。 それはシャツのアイロン掛けにスチームは効果がなくて霧吹きが正解だということです。

画像は100均で買った霧吹きです。 これでシャツに水をぶっかけてからアイロンをドライで掛けると、シワはほぼ取れます。 強敵だった綿100%のシャツでも刃向かうことを許されなかったCOOLMAXファブリックのシャツでも相手にできます。 アイロンをスチームで掛けた時のような戻りシワがそれほどできず、実用に耐える仕上がりになります。 シャツのアイロン掛けと格闘中で、まだ霧吹きとドライ・アイロンを試していない方はお試しあれ。 仕上がりに対する効果はアイロン台を替えるよりも良いはずです。

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更新日 更新内容
2013年6月1日 新規作成