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ダラスの教科書ビルとダラス美術館

作成日: 2012年11月27日
更新日: (なし)

ダウンタウンの観光名所

ダラスのダウンタウンにある観光名所の紹介です。 定番中の定番、教科書ビルとダラス美術館です。 残念ながら、ダラスには他にこれというものがありません! でも、ダラスに行ったならどちらも行ってみる価値はあります。 教科書ビルは言うまでもありませんし、ダラス美術館はピカソやモネの絵画を目前1mmにまで近寄って見ることができます。

場所は両者ともダラスのダウンタウンにあります。 A地点が教科書ビルでB地点がダラス美術館です。 DFW国際空港からA地点の教科書ビルまではタクシーで約30分、料金は50ドル弱(チップ込み)くらいです。

googleマップによると、教科書ビルとダラス美術館の間は徒歩で18分です。 スマホ(GPS)の支援があれば歩けない距離ではないのですが、一人で歩くのはやめておくのがよいでしょう。 私が歩いた時は週末だったのですが、途中、明らかに雰囲気が違う少し物騒な感じがする区画がありました。 ある区画に差し掛かるとショッピング・モールでは見かけたことがないタイプの黒人の人達が急に増え始めてちょっと怖かったです。

教科書ビル

タクシーから見たダラスのダウンタウンの画像

タクシーのフロントガラス越しにダウンタウンを見たところです。 ビルの数はそれほど多くはないのですが、一棟一棟が高いです。 どのビルも40〜50階程度はあるような感じでした。

この走っている道路は高速道路です。 さすがはアメリカ、5車線ありました。 日本との規模の違いを見せつけられました。 ただ、道路の質は日本の方が上でした。 アメリカの道路はボコっと欠けたところや大きなひび割れがところどころそのままになっていました。

教科書ビル周辺の画像

教科書ビル近辺の様子です。 こちらはケネディが撃たれた道路の反対側になります。 ご覧の通り、賑やかな感じではありません。 写っているビルも使われているのかいないのか分からない状態でした。

許可書ビル正面の画像

いざ、教科書ビルです。 左側の建物が教科書ビルで、今は記念館として「sixth floor museum」という名前になっています。 日本では教科書ビルとしか呼ばないので、日本人には馴染みのない名前です。

公式見解では、ケネディは教科書ビルの向かって一番右側の下から6番目(上から2番目)の四角い窓から狙撃されたことになっています。

教科書ビル入り口の画像

教科書ビルは記念館になっていて、ここが入り口になっています。 看板のアイコンに横棒が7本あるように建物自体は7階建てです。 1階からエレベーターに乗って直接6階へ行くようになっていました。 途中の階には止まりませんでした。 1階にお土産物コーナーがありましたが、イマイチでした。

教科書ビル1階廊下の画像

1階にチケット売り場があるのですが、廊下まで行列ができていました。 画像に写っている行列の奥にもう一部屋あり、そこでもかなりの行列になっていました。 受付にお姉さんが1人しかいないのですが、そのお姉さんが行列お構いなしに「How are you?」や「What's are you doing?」などと話しかけているのが原因でした。 でも、アメリカ人がそんな状況に文句を言わず黙って並んでいたのが印象的でした。

画像の右側にあるのはドクター・ペッパーの自販機です。 並んでいる時には「なんでドクター・ペッパーなんかな?」と思っていました。 後から聞いて合点したのですが、ドクター・ペッパーはテキサスが発祥の地なんだそうです。

教科書ビル前の暗殺現場の画像

道路を挟んで教科書ビルを見たところです。 ちょうど黒いSUVが走っている辺りでケネディは狙撃されています。 日本のTV番組ではいつも「あんな遠い距離から短期間に数発の狙撃は不可能だ(オズワルドは犯人ではない)」みたいな紹介をされていると思います。 そういう印象で実際に教科書ビルの窓から道路を見下ろしたら、「えっ!?こんなに近いん?」と感じたのが正直な感想でした。 私は狙撃可能だと思ってしまいました。

ケネディ暗殺のモニュメントの画像

広場にはモニュメントがありました。 日本でも有名な大統領が暗殺された場所とだけあって、アメリカ人の観光客が沢山居ました。 「ここや、ここや」と言ってるような若者のグループや話し合っている親子、ボォーと通りを眺めている老人など、色々なタイプが居ました。

ダラス観光案内所の画像

画像の古い建物はダラス観光案内所です。 昔の裁判所の建物を利用しているそうですが、私は行きませんでした。 位置的には教科書ビルの筋向かいのブロックになります(右側の白いのがモニュメントです)。

遠くから見たリユニオンタワーの画像

真ん中に写っているのはリユニオンタワーです。 エレベーターで展望レストランへ行けるそうで、そこからダラスのダウンタウンが一望できるそうです。 私は遠目で眺めただけで満足してしまいましたが、隣の総鏡張りの建物も印象的でした。

ダート・レイルの画像

せっかくなのでダウンタウンを探索しようということになって、教科書ビルから中心部に向かって歩きました。 すると路面電車が走っていました。 「DART Rail(ダート・レイル)」と呼ばれる電車だそうで、結構な頻度で行き来していました。

休日のダラスのダウンタウンの画像

更に調子に乗って進んで行くと、ちょっと怖い感じの区画に差し掛かってしまいました。 教科書ビル周辺はアメリカ人の観光客ばかりだったのがこの辺りから地元のアメリカ人がわらわらと増えてきて、気が付いたら日本人はお呼びでない状態になっていました。 それ以上は先に進めず、そそくさと来た道を引き返しました。 必要以上にビビったのかも知れませんが、間違ってもフレンドリーな感じがしなかったのは確かです。

ダラス美術館

ダラス美術館前のROSS通りの画像

場所は変わってダラス美術館近くのROSS通りです。 この辺りは「Arts District(アート地区)」と命名されていて、ダラス美術館を筆頭にアートを称する美術館や博物館が連なっています。 しかしながら、アートに縁のない私のような人間にはダラス美術館へ行くのが精一杯で、他には足が向きませんでした。

ちなみに、撮影時は現地時間の朝9時頃なのですが、平日にも関わらず人気はほとんどありませんでした。 ダラスのオフィス・ワーカーは朝が早いのでしょうか。

ダラス美術館の画像

ダラス美術館の正面です。 アートを標榜する割には普通のモダンな建物でした。 垂れ幕は特別展のものです。 片方はパリ(ポスター展)、もう片方はメキシコ(古代メキシコ展)です。 どちらも追加料金が必要だったので行きませんでしたが、パリのポスター展は中年の女性を中心にそこそこ人を集めていました。

ダラス美術館入り口の画像

受付です。 ここで入館料を支払います。 入館料は10ドルでした。 私は大変安いと思いました。 日本ではモネやピカソの絵画を1,000円以下で見せてくれる美術館なんてないでしょう。 ゴーギャンもさりげなく展示されていたりするので、値段だけ見るとお得感はありました。

ダラス美術館の展示物案内の画像

建物は4階建てになっていて、現代アートから古代インドのコレクションや日本を含むアジアのコレクションまで多岐に渡っていました。 一番凄いと思ったのはLEVEL2のEuropean ArtやImpressionist Artのエリアです。 ここにピカソやモネが飾ってありました。 残念ながら現代アートは全く分かりませんでした。 普通はやっぱりそうなのか、現代アートのエリアには美術館員が沢山配置されていました。 その美術館員の風貌が現代アートに負けず劣らずおっしゃれーだったことが印象的でした。

ダラス美術館のピカソの画像

ピカソです。 恥ずかしながら私は同行者に言われるまで全く気が付かず通り過ぎていました。 モネも通り過ぎました。 ゴーギャンはなんとか気が付きました。

私の教養の低さはさておき、ピカソの絵であっても囲いなしで飾ってあります。 触ろうと思えば触ることができる距離です(さすがにピカソなどの有名絵画の周りには美術館員が立っていました)。 写真もフラッシュを使わなければ自由に撮ることができました。 海外ではこのような形が普通なのでしょうか。

ダラス美術館の展示物の画像1

世界各国の作品というかオブジェも沢山ありました。 こちらのエリアは美術館というより博物館という位置付けの方が強いようでした。 何らかの選別基準はあるのでしょうけども、観ている側からするとアジアやアフリカのそれっぽい展示物を置いてみましたという感じでした。 ただ、各国のものを見比べられたのでその国々の作品の特徴・特色が良く分かって面白かったです。

ダラス美術館の日本コーナーの画像

日本コーナーには閻魔大王が置いてありました。 喜多川歌麿の浮世絵(美人画)もありました。 他のものは作成時期などが丁寧に記されていても作者不明(無銘)という作品ばかりでした。 ピカソ級の有名なものはありませんでした。

ダラス美術館の展示物の画像2

この左側にあるものは何でしょうか。 そう、アートです。 いえ、違います。 家電です。 こんなものまで置いてあります。 一番上の銀色の物体は掃除機でした。 1960年代のものと書かれていたように記憶していますが、その時代のものにしてはコンパクトです。

ダラス美術館の社会見学の様子の画像

アメリカの小学生が社会見学に来ていました。 アメリカらしく生徒に意見を言わせていました。 古典アフリカのエリアに下半身むき出しの男性像が置いてありました。 それを見たアメリカの小学生がどのような反応を示すのか観察したところ、男の子は「わぁ〜ぉ」で女の子は無視して通り過ぎて行きました。 日本とだいたい同じ反応でした。

ダラス美術館のカフェ・コーナーの画像

カフェ・コーナーです。 洗練されています。 こんなに天井の高いカフェはなかなかないでしょう。 平日ということもあってかお客さんはあまりいませんでした。 そんな時に居るお客さんとあってか、小洒落ばかりでした。

ダラス美術館のお土産物コーナーの画像

お土産物コーナーです。 これがまたもう一つでした。 ダラス美術館にちなんだものがほとんどなくて、アートっぽい雑貨のセレクト・ショップのようになっていました。 しかも、置いてあるものがイマイチでお土産に買いたいと思えるものが一つもありませんでした。 結構なスペースがあるだけに勿体ない感じがしました。

ダウンタウンの印象

「ダラスのダウンタウンは大阪の南港だ」と言ってる人がいました。 それはダラスのダウンタウンも南港も大きなビジネス街なので平日はビジネスマンで賑わっているものの、週末はオフィスが閉まっていて人通りがなくガランとしているという例えです。 しかし、ダラスのダウンタウンは平日でも人通りがありませんでした。 あの大きな高層ビルの中はガラガラなのかと思ってしまうほどでした。

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更新日 更新内容
2012年11月27日 新規作成