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海外で使ったVISAカードが不正使用された!

作成日: 2012年11月17日
更新日: (なし)

カードが使えない!?

ダラスの話が続きます。 帰国後の翌日、いつものようにネット・ショッピングでVISAカードを使いました。 すると、「カード会社に承認されませんでした。カード会社に連絡してください。」というメッセージが出て決済できませんでした。 「?」です。 カードを使ったサイトは愛用しているところですし、カード番号は登録済みのもので処理されているため入力間違いはありません。 その日は近くのスーパーで同じカードを使えていたので、ますます「?」です。

以前、楽天で高額家電連続購入による承認保留ということがありました。 そのサイトでの買い物は1万円程度のものでしたが、数日の間に海外と日本で同一カードが使用されたので、同じ類の確認待ちがかけられたのかなと思いました。

しかたなくVISAカードのヘルプデスクに電話しました。 声の演出は「おいおいまたかよ〜」的な感じでちょっとイラつき気味の雰囲気にしておきました。 受付で状況を説明すると、「セキュリティー担当へ替わる」と言われました。 この時点では「やっぱりまたかよ〜」的な感じで、演出は台本通りでした。

私は調子に乗って「はいはい、分かってますよ。また例のセキュリティー・システムが作動したんでしょ?不便な仕組みですよね。もっと違うところにお金をかけたらどうですか?」と言わんばかりです。 そこを堪えてまずはセキュリティー担当の話に耳を傾けると、「カードが不正使用されたようなので、ロックをかけさせて頂いた」と言うのです! 調子に乗らなくて良かったと思いました。

話によると、私のカード番号でアメリカからiTunesを利用した請求が来ているが、システムが不正使用と判断してカードにロックをかけたということでした。 「この請求にお心当たりはありますか?」と尋ねられました。

  • 11月某1日 某時某分 iTunesからカードの存在確認(1円請求)
  • 11月某2日 某時某分 iTunesから7,440円の請求
  • 11月某2日 某時某分 iTunesから4,335円の請求
  • 11月某2日 某時某分 iTunesから4,250円の請求
  • 11月某2日 某時某分 iTunesから3,450円の請求
  • 11月某3日 某時某分 iTunesから2,800円の請求

iTunesの請求に心当たりはありません。 「どんなけ音楽好きやねん」と思いました。 ですが、日付には心当たりがありました。 ダラスでは初日から1日1〜2回の頻度でカードを使っていましたが、11月某1日はちょっと変わったところで使っていたことを憶えていました。

タクシーでカードを使用

ガッシャンコ・マシンで作られたカード決済伝票の画像

その変わったところというのはタクシーです。 DFW国際空港からダラスのダウンタウンまでタクシーに乗り、その支払いをカードで行いました。 日本のタクシーのような決済マシンが見当たらなかったのですが、運ちゃんに「カード使えるか?」と聞くと「使える」と言います。 「どうするんやろ」と思いながら見ていると、運ちゃんがダッシュ・ボードから懐かしのガッシャンコ・マシンを取り出しました。 カードと紙を挟んでガッシャンコするとカード番号などが紙に転写されるあのローテクのマシンです。 画像はその紙の控えです。

画像の真ん中にある手書きの数字は運ちゃんの電話番号です。 復路もおいしい距離になるので、是非オレを呼んでくれという運ちゃんによる営業活動の記録です。 私は私でダラスではダウンタウンといえどもタクシーがほとんど走っていなくて捕まえるのに苦労するので、運ちゃんの営業活動は好意的に受け止めていました。 実際、復路もその運ちゃんに電話してホテルまで送って貰いました。

そんなことがあったのが11月某1日です。 他でカードを使った時はレジに読み込ませるタイプばかりでした。 ですので、どうしてもタクシーで使った時のことが日付的にも操作的にも他と比べて格段に怪しいのです。

タクシーの運ちゃんは悪い人には見えませんでした。 黒人とメキシコ人のハーフのようで、移民なのか英語はネイティブのものではありませんでした。 不快にならない程度に現地の説明をしてくれ運転もまともだったので、これも縁だろうと考え復路もお願いしたのでした。 DFW国際空港のタクシー乗り場で捕まえたタクシーだったというのも安心感がありました。 外国でもそのような場所に乗り入れるにはたいてい日本と同じく許可制になっていて、許可されたタクシーは筋が良いことが多いからです。

運ちゃんが私のカードを不正使用したのかどうかは分かりません。 ですが、今考えるとタクシーでの使用は不注意だったと思います。 現金を持ち歩くのも考えものですが、オンライン電子決済できるちゃんとしたところだけで使うのが良かったです。 ダラスの人達は良い人ばかりでしたが、やはり海外は海外です。 油断した日本人ほど格好の餌食はいないということを忘れていました。

カードの再発行

磁気部分が欠け始めたカードの画像

話はセキュリティー担当の会話に戻ります。 iTunesからの請求に心当たりがなければ不正使用として処理し、私に請求はしないということでした。 その代わり、該当カードは即時無効とするのでカードの再発行(カード番号の変更)が必要になると言われました。

カードの再発行で仕方がありません。 画像のように磁気部分が欠け始めていて、使えなくなる前に交換して貰おうと思っていたので調度良かったくらいです。 カード番号の変更は面倒臭いですが、いくつかの会社に対してはカード会社から変更依頼を出して貰えるということでした。

再発行カードお届けのお知らせの画像

5日後に新カードが届きました。 カード会社からのお知らせには「紛失・盗難・偽造」とありました。 今回がどれにあたるのかなぁとのんきなことを考えながら、セキュリティー・システム恐るべしとも思いました。

前回の楽天での承認保留の時は鬱陶しく感じましたが、今回は見事に不正使用を検知してくれました。 日本発行のカードがアメリカからiTunesの請求で使われたのが悪かったのか、1日に2万円近くもiTunesで使ったのがアホと思われたのかは分かりません。 いずれにせよ、海外でカードを使う場合は油断せず気を付けようというのが今回得た教訓でした。

更新履歴

更新日 更新内容
2012年11月17日 新規作成