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並行輸入品のControl 1にMTC-201を装着

作成日: 2011年12月6日
更新日: 2012年2月4日

JBL Control 1

ホームシアター用の天井吊りスピーカーが欲しくなりました。 リア・スピーカーとして使うものです。 手頃なもので構わなかったのでJBLのControl 1に目を付けました。 BOSEの161や201よりデザインや性能、価格のバランス、および口コミの評判が良かったのでした。

Control 1を買うことにしました。 アマゾンが安かったのですが、よく見るともっと安いControl 1がアマゾンのマーケットプレイスに出品されています。 安かったのはそのControl 1が並行輸入品だからでした。 日本ではControl 1がControl 1 Xtreameとして展開されていますが、海外(U.S.)ではControl Oneとして展開されているのでした。 パッと見て分かる見た目の違いはグリルのロゴの色が違うだけです。 その他ではインピーダンスが違っていました。 日本向けでは4Ω、海外向けは6Ωです。 インピーダンスはアンプのものとスピーカーのものを合わせるのが基本です。 私のアンプのインピーダンスが6Ωだったので、海外向けの方が1歩リードすることになりました。

JBL Control OneとMTC-201の画像

値段だけは全く違っていました。 日本向けのControl 1 XtreameはJBLの公式オンラインショップ価格で20,800円です。 一方の海外向けのControl Oneは公式オンラインショップ価格(海外)で159.20ドルです。 12月6日付けの1ドル=約78円のレートで換算すると約12,417円です。 マーケットプレイスでの価格も約13,000円でした。 日本向けの価格は円高なんてどこ吹く風という感じです。 勝負ありました。 天井吊り金具のMTC-201と一緒に海外向けのControl Oneを購入することにしました。

まさかのDIY

Control Oneの下部画像

円高万歳!という感じでしたが、やってしまいました。 Control Oneでは天井吊り金具のMTC-201を取り付ける穴がふさがっています。 画像では長方形の横スジが入っている箇所で、MTC-201の突起はそこにひっかけて固定する構造になっているようです。 しかし、ひっかけるべき穴が開いていないのでMTC-201を装着できません。 MTC-201は日本向けのControl 1 Xtreame用で、海外向けのControl Oneでは仕様が少し違っていて装着できないという結果でした。 円高の馬鹿野郎です。

Control Oneの標準部品の画像

Control Oneには標準で壁掛け金具が付いていました。 正確には金具ではなくプラスチック製です。 壁に掛けるならこの金具でなんとかなるのですが、角度調整が少ししかできないので天井吊りには対応できません。

仕方なく返品やら買い直しやらを色々考えました。 ちょっとした穴が開いていないだけで装着できないという悲しい事実です。 本当にちょっとした穴なのです。 ちょっとした穴さえ開いていれば良いのです。 そんなにちょっとした穴なら開けてやれば良いのです。 ちょっとした穴なんですから、ちょっとしたことです。 そうして「開かぬなら 開けてやるわい JBL」という考えに至ったのでした。

Control Oneの穴開け画像

最初はカッター・ナイフでチマチマと削っていましたが埒があきません。 開けるべきは穴です。 ということでドリルで小さな穴を5mm間隔で開けていき、その穴をガイドにカッター・ナイフで切り落とすという手法で頑張りました。 面取りの仕上げをカッター・ナイフで丁寧にやると、意外と綺麗な穴を開けることができました。 画像の奥に見えている白いものは、シャーシの中に詰められているスポンジです。

Control OneにMTC-201を装着した画像

Control OneにMTC-201を装着したところです。 開いておくべき箇所に穴が開き、見事に固定することができました。 まさかのDIYでしたが上手くいきました。

Control OneにMTC-201を装着した画像

1台目の穴開け作業は2時間ほどかかりましたが、2台目は1時間ほどで作業できました。 落下防止のワイヤーケーブルはControl Oneに付属のものを使いました。 MTC-201付属のものよりこちらの方がほんの少しだけ高級感があったためです。 苦労が無事報われたので、2台並べるとジーンときました。

今回得た教訓は「購入前の事前確認はしっかりしよう」です。 WebでControl 1とControl OneとMTC-201の取り付けマニュアルは確認したものの、アバウトな図面からは装着可能であるという確信を持てていませんでした。 面倒臭がらずにJBLへ問い合わせてから購入するべきでした。 喝〜!!!

天井吊りしたControl One

Control OneをMTC-201で天井吊りした画像

MTC-201でControl Oneを天井吊りしたところです。 吊ってみて分かったのですが、MTC-201は前後を逆に取り付けてしまっていました。 というのも、JBLのWebサイトでは角度(伏角)の調整ができると記載されているのに金具が干渉してほぼ真っ直ぐ天井からブラ下がる形にしか位置決めできません。 ソファーに座った人間の後ろ頭に向くように取り付けたかったのですが、Control Oneを傾けられない状態で吊ってしまいました。 全てのネジを外して取り付け直しが必要というとんだ失敗をしてしまいました。[2012年2月4日追記]

更新履歴

更新日 更新内容
2011年12月6日 新規作成
2012年2月4日 §3を追記